MINI/ミニ

初の4ドア×4WD!MINIクロスオーバーの衝撃(3ページ目)

MINIシリーズにミニ・クロスオーバーが加わった。MINIらしいスタイルとスポーティな走りをSUVテイストの外観で仕上げた一台だ。ミニでは初となる4ドアとクーパーSに設定された4WDも要注目!

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

名に恥じない強烈なクーパーS

後席

後席は身長171cmのレポーターが座っても足元、頭上、肩まわりともに余裕があり、実用的なスペースといえる。後席の左右間には、センターレールが鎮座する


まず注目グレードは、MINI初の4WDとなるMINI Cooper S ALL4だろう。オンデマンド式の4WDは、基本的に前輪を駆動し、路面や走行状態により後輪にも駆動力を振り分ける。前100:後0から前0:後100と駆動力を振り分けられるフルタイム4WDだ。また、184ps/240Nmのパワー&トルクは何ら不満はない。クーパーS 4WDは、ATで1460kgと重めだが、オーバーブースト機能が作動すると260Nmに達するトルクはアクセルを踏み込めば即座に実感できる。

ただし、乗り味はクーパーSらしくハードめだ。路面の轍を正直にステアリングに伝えてくるし、凹凸を超えた際の衝撃も決して小さくはない。しかし、MINIのクーペモデルよりもホイールベースが長い分、飛び跳ねるような姿勢にはならないのはメリット。MINIはゴーカートのようなフィーリングと例えられるが、そこまでヒラリヒラリと走るわけではないものの、MINIシリーズらしい軽快なフットワークであることも確かだ。

雪国待望のMINIに4WD

ラゲッジ

日常ユースなら後席を倒さずとも実用になる。後席の背もたれを倒せば荷室の拡大も容易だ。コンパクトSUVとしては合格点といえる


クーパーSの4WDは、今までMINIになかった4WDモデルということで雪国ではまさに待たれた仕様といえるだろう。今年のような大雪でもロードクリアランスに余裕があるし、4WDなので天候や走行場所をより選ばない利点は大きい。一方で、4WDは必要ないというユーザーが主流になるはず。後席に家族を乗せるならワンかクーパーをチョイスした方が乗り心地的にも適任だ。

MINIが欲しいけど実用性という面で躊躇していたファミリー層はもちろん、アウトドア系の趣味を持つ人に大いに歓迎されるはずのMINIクロスオーバー。MINIシリーズの躍進ぶりと漂わせる雰囲気は、なんだかiPhoneやiPadと独創的なデジタル端末をリリースするAppleを思わせる。スタイリッシュなカーライフスタイルを得られそうな予感を抱かせる注目のモデルだ。

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