大人4人がキチンと乗れる!
MINIにはクラブマンもあるが、乗降性と居住性の面からも後席は「プラス2」の域をそれほど超えてない印象がある。一方のミニ・クロスオーバーは、後席用のドアがありアクセスはもちろん、大人がキチンと座れる空間を確保している。サイズ的に近い日産ジュークよりも後席は実用的だ。
使い勝手で難をいえば、センターコンソールの代わりに装備されたユニークなセンターレールがあるため、またげないことはないが、後席での横移動が困難であること。狭い場所で左ドアから乗り込んで運転席の後に移動するようなシチュエーションでは障害になってしまう。しかし、MINIはデザインコンシャスであることも「価値」だと考えると、多少の不便には目をつぶってもいいと思う。
実用的なラゲッジスペース
MINIとはいえないサイズだが、日本向けは全高を低くするなど、BMWジャパンらしい配慮がされているのも朗報だろう。使い勝手の面では実用的なラゲッジスペースを用意しているのも朗報だ。普段使いなら後席を倒さなくてもこと足りるだろうし、後席両方とセンター部分を倒せば段差は少し残るが、「MINI」ブランドとしては十分な積載スペースを確保できる。
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