市場が決める長期金利
期間1年以上の金利を長期金利といい、長期金利は、市場で売買される10年もの国債の金利がベースになります。国の借金である国債は、発行された後は満期までの間、債券市場で売買することができます。価格は日々変動しています。需要と供給の関係で、国債を買いたい人が増えれば国債の価格は上がり(国債の金利は発行時に決まっているため、購入価格が上がれば最終的に受取る金額との差が小さくなって)利回りは低下します。売りたい人が増えれば価格は下がり、利回りは上昇します。1年以上の定期預金の金利は、長期金利の影響を受けます。日本の長期金利は、低い水準にあるため、定期預金の金利も低くなっています。
短期金利や長期金利に注目しよう
つまり、1年未満の短期の預金なら短期金利(無担保コール翌日物の金利)、1年以上の預金なら長期金利(10年もの国債の金利)の動向を見ることで、金利が上がりそうか、下がりそうか、予測することができます。また、預金金利のみならず、住宅ローンなどお金を借りるときの金利も、期間に応じて短期金利や長期金利の影響を受けます。特に長期金利は、景気や株価、為替などの影響を受け日々変動し、今後の経済動向を占うものとして注目されています。景気がよく株価が上がるときには長期金利も上昇、景気が悪く株価が下がるときには長期金利も下がる傾向があるからです。ちなみに、2011年1月25日の長期金利は1.245%(前日比+0.015% 日本経済新聞掲載)となっています。
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