露地と土間と中庭がひと続き
1. トップライトの光が差し込む階段を上がりきると低い本棚がある。 2. 玄関ホールからは中庭と和室が見える。 3. 階段の下は自転車置き場として使われる。 |
露地の天然スレートがそのまま続く土間の玄関ホールには、ウォルナットの床が横に長く伸びています。ここは玄関というよりも廊下のような印象です。正面に見える中庭の床面も同じ素材なので、まるでアプローチと玄関と中庭がひと続きになったかのようです。また目に入る色彩も、土間の暗緑色、ウォルナットの赤褐色、漆喰壁の淡いベージュと3色にまとめられて、大人の空間を演出しています。細い手摺を頼りに、軽快なキャンティレバーの階段を上がると、明るい大きな部屋に出ました。
◆建築データと建築家プロフィール