レクサスに近づいた乗り心地
車体はどうか? プリウスの派生車種と言われているものの、基本的に別のクルマと考えていいかもしれない。なにしろ全長4615mm×全幅1755mm×全高1575mmで、プリウスより二回りくらい大きくなっている。サスペンションも構造こそ同じながら、材質を含め大幅に変更された。
例えばプリウスのフロントサスのアームはアルミ製。プリウスαだと強度を確保するためスチール製になる。ちなみにプリウス最大の弱点である乗り心地の悪さは大幅に改善された模様。素晴らしい乗り心地を持つレクサスCT200hとプリウスの中間くらいだと考えればいい?
乗り心地以上にプリウスと違うのがリアシートの居住性。プリウスも決して悪くはないけれど、やはり狭い感じを受けてしまう。広大なキャビンスペースとなったプリウスVは、余裕。このあたりをアメリカのユーザーにアピールしようという作戦。カムリ級以上のキャビンスペースを持つ。
目が離せない、今後の“プリウス”シリーズ
さて。日本仕様はどうなるか? 最も気になるのが価格。リチウムイオン電池を採用したからといって、プリウスより30万円以上高くなれば、それほど台数は期待できないだろう。プリウスだって決して狭くないですから。30万円差以下であれば、そこそこの台数が期待できると考えます。
個人的にはプリウスより一回りコンパクトなヴィッツ級のハイブリッド(デトロイトではプリウスCというネーミングでモックアップモデルを出展した)が気になる。いずれにしろトヨタにとってプリウスシリーズは将来の大きな柱となることは間違いない。