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相互厭人的読書生活3

ガイドの読書記録です。今回は2011年1月11日~20日まで読んだ本をとりあげます。桂望実『嫌な女』、今村夏子『こちらあみ子』など。

石井 千湖

執筆者:石井 千湖

話題の本ガイド

加齢を感じる瞬間

嫌な女

2年ぶりの長編小説とか。光文社刊。

連休明け、粛々と読書と原稿を進める。

書評を依頼されて読んだ、桂望実『嫌な女』。有吉佐和子『悪女について』みたいに、いろんな人の証言から、“嫌な女”の人物像を浮かび上がらせるタイプの小説かと思いきや、合わせ鏡のような2人の女性の人生を描いた物語だった。

20代から70代まで追っているのだけれど、語り手が加齢を感じる瞬間の切り取り方が巧い。

大事なメールがスパムボックスに! などなどのトラブルを乗り越え、インタビュー1本脱稿、取材1件、打ち合わせ1件終了。新たなレギュラー仕事の依頼もあって、ありがたいかぎり。週明けの締め切りは3本。

合間に、ペレーヴィンの『眠れ』を読み始める。昨年、『宇宙飛行士 オモン・ラー』が話題になった“ロシアの村上春樹”のデビュー作品集だ。最初に収録されているのが、自転車に憧れる倉庫の話。変。
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