加齢を感じる瞬間
2年ぶりの長編小説とか。光文社刊。
書評を依頼されて読んだ、桂望実『嫌な女』。有吉佐和子『悪女について』みたいに、いろんな人の証言から、“嫌な女”の人物像を浮かび上がらせるタイプの小説かと思いきや、合わせ鏡のような2人の女性の人生を描いた物語だった。
20代から70代まで追っているのだけれど、語り手が加齢を感じる瞬間の切り取り方が巧い。
大事なメールがスパムボックスに! などなどのトラブルを乗り越え、インタビュー1本脱稿、取材1件、打ち合わせ1件終了。新たなレギュラー仕事の依頼もあって、ありがたいかぎり。週明けの締め切りは3本。
合間に、ペレーヴィンの『眠れ』を読み始める。昨年、『宇宙飛行士 オモン・ラー』が話題になった“ロシアの村上春樹”のデビュー作品集だ。最初に収録されているのが、自転車に憧れる倉庫の話。変。