国債・債券/個人向け国債の基本

金利アップ?! 個人向け国債のルール変更(3ページ目)

個人向け国債の金利や中途解約のルールについて、制度が変更される予定です。いつ、どのように変わるのか、投資家にとって良い変更なのか、それともデメリットがあるのかを解説します。

やがら 純子

執筆者:やがら 純子

マネープラン入門ガイド

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変更2 固定5年の中途換金ルールが変わる

中途解約コストが少なくすんで、助かったわ

中途解約コストが少なくすんで、助かったわ

満期5年で金利が満期まで変わらない「固定5年」タイプの個人向け国債の中途換金のルールが変更されます。

現在、発行から2年経たないと原則として中途換金ができないことになっていますが、1年経てば中途換金可能になる予定です。また中途換金をする場合、現在は「4回分の金利相当額」を返さないといけないことになっていますが、これも「2回分の金利相当額」に変更されます。中途換金のペナルティーが半分になり、中途換金しやすくなります。


いつから?以前買ったものはどうなる?

ルールが変更されるのは、来年(平成24年)の4月から。新規発行分だけでなく、すでに発行されている個人向け国債にも、このルールが適用されます。

またこれによって、固定5年、固定3年、変動10年という3つのタイプすべての中途換金のルールが、「発行後1年経過後から中途換金可能。直前2回分の金利を返す」というルールに統一されることになります。

最初から中途換金するつもりで個人向け国債を買う人はあまりいないと思いますが、個人向け国債を買うべきかどうか悩んでいる人にとっては、中途換金がしやすくなることは良いことだと思います。この制度変更に、とりたててデメリットはないと思われます。


以上のように、変動10年の金利計算式と、固定5年の中途換金ルールが変更される予定です。固定3年タイプは、特に変更はありません。

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