ルール変更は、投資家にとって得か損か
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シミュレーションしてみよう
【従来の計算式の場合】1.19%-0.8%=0.39%
【新しい計算式の場合】1.19%×0.66=0.79%
このように、現状では金利がおよそ倍になるので、投資家にはメリットがあるといえます。
基準金利2.37%で逆転する
しかし、景気がよくなって世の中の金利が高くなっていくと、事情は変わります。いろいろな数字で計算してみます(以下、いずれも税込み。小数点第2位以下四捨五入)。■基準金利2.00%の場合 …… 従来=1.20%、新=1.32%
■基準金利2.36%の場合 …… 従来=1.56%、新=1.56%
■基準金利2.37%の場合 …… 従来=1.57%、新=1.56% 逆転する
■基準金利3.00%の場合 …… 従来=2.20%、新=1.98%
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基準金利2.37%以上になると、従来制度のほうが高金利になる
購入してすぐに基準金利2.37%以上になったら、「従来の制度のほうがよかったなぁ」と思うかもしれませんが、また金利が下がる可能性もあるし、どちらの制度がよかったというのは結果次第ですね。
ただ、世の中の金利に合わせて個人向け国債の金利も変動するという特徴は無くなりませんので、「金利上昇局面で有利な商品」であることに変わりはありません。
次のページでは、もう一つの変更点を紹介します。