優待で盛り上がる季節がやってくる
3月になると気になりだすのが、やっぱり「株主優待」。上場会社を見ると3月決算が圧倒的に多いので、この時期には優待でちょっとした盛り上がりを見せるのが投資家たちです。株主優待というのは、企業が株主に対して利益を還元する方法の1つで、たとえば割引券や優待券、非売品、音楽関係では所属歌手のミニコンサートが行われることも。
優待をもらうには、権利確定日(その月の最終営業日)に名簿に名前が載る必要があります。でも、実際には3日程度時間がかかるので、権利確定日の3日前までに株を買わないといけません。この日が「権利付き最終日」。今年の3月の場合、権利確定日が31日で、権利付き最終日が28日です。ちなみに、29日になれば、株を売っても大丈夫。優待はちゃんともらえます。
こんな優待が人気
3月の優待で注目されているのが、全日空の国内線搭乗優待です。これは毎年人気ランキングのトップ3に入るくらいの人気ぶり。優待券1枚につき片道1区間の運賃が50%引きになります。1000株~2000株未満で1枚、2000株~3000株未満で2枚。その他詳細はHPでご確認ください。
さらに、食の分野では「カゴメがいい」という声をよく聞きます。100株~1000株未満保有で1000円相当、1000株以上保有で3000円相当の自社製品の詰め合わせがもらえます。詳しくはカゴメのHPにて。
もう少し食の分野で見ると、日清食品ホールディングスや日本製粉なども、自社製品がもらえます。日清の場合にはめん類が主流で、日本製粉の場合にはパスタ系が詰まった株主優待です。
定番でいうと、オリエンタルランドやワタミなどにも注目が集まりそうです。
優待で人気の会社の株は、権利を取ったあとに売られてしまって、株価が下がることもけっこうあります。でも企業業績が悪いとか何か不祥事があったわけではないので、慌てる必要はないような気がします。ずっと持っていれば、年に1回か2回は優待がもらえるので、それを楽しみにしてもいいのかもしれません。