株式戦略マル秘レポート/藤村哲也の「次のお宝株を探せ!」

ウェザーニューズ(4825)は3年で2.8倍のお宝株?

ウェザーニューズの株価は2008年1月4日の571円から2011年1月6日現在1622円と3年間で2.8倍。この間、日経平均は15155ポイントから10380ポイントまで31%下落していますから3年間ほぼ逆行高していたことになります。上場来高値1799円まであと少しと迫りました。100株単位で購入できる株のため、16万円程度で購入が可能です。同社はどのような会社なのか?まだ上昇する余地はあるのか?考えてみました。

藤村 哲也

執筆者:藤村 哲也

株式ガイド

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ウェザーニューズはこの3年間逆行高

ウェザーニューズの株価は2008年1月4日の571円から2011年1月6日現在1622円と3年間で2.8倍。この間、日経平均は15155ポイントから10380ポイントまで31%下落していますから3年間ほぼ逆行高していたことになります。上場来高値1799円まであと少しと迫りました。100株単位で購入できる株のため、16万円程度で購入が可能です。同社はどのような会社なのか?まだ上昇する余地はあるのか?考えてみました。
 

ウェザーニューズってどんな会社?

読者のみなさんの中にも、携帯電話で天気予報や降水メールなどをご利用されている方は多いかと思います。局地的な豪雨やお花見速報、地震や台風情報など詳細な天候情報は重宝します。この分野でトップの民間会社がウェザーニューズという会社。単なる天気予報屋さんと侮ってはいけません。我々が個人レベルで使用しているだけでなく、世界中の海運会社や航空会社がウェザーニューズの気象情報を利用しているからです。海運や航空会社にとって、高精度の気象情報は利益に大きく影響を与える貴重な情報。局地的な豪雨や台風、風向き、潮の流れは燃費や航路日数、燃料代などに大きく影響を与えるため、それらの正確な予測を得ることは非常に重要なのです。

同社は前身企業まで遡ると実に50年を超える歴史を誇っており、膨大な気象データを蓄積してきております。海運会社や航空会社などの業界で気象予報を行っていた400名以上の気象専門家集団が同社をサポートしていますが、これだけの規模とレベルで気象予報を行っている会社は気象業界でも稀な存在です。

さらに多くの業界で高精度な気象情報が求められている

海運業界では、天候(海象)が船員や積荷の安全、目的地までの到達日数、燃費コストの増減などに影響を与えることから、約50年も前から気象情報が利用されてきました。しかし近年ではさらに航空・道路・鉄道、海上での石油採掘など様々な業界(市場)において詳細で高精度な気象情報が求められています。気象の変動がいかに業績向上やリスク軽減につながるのかということが認知されてきているのです。

2010年も米国は猛吹雪、欧州は大寒波、豪州では大洪水と世界各地で異常気象となり、様々なビジネスにも大きな影響を与えました。今後一層、気象変動への的確な対応が様々な企業にとって非常に重要な情報となり、ウェザーニューズの有する気象情報の価値はいっそう高まっていくのではないでしょうか? 同社の株はいまだにPERが11倍程度。2011年は年初来高値を更新していくのではないでしょうか? ぜひ注目してみてください。
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