昨年末にハワイに行き、その時に以前から気になっていたアメリカのシェービング事情を調べてきましたので、ここにレポートします。いろいろな方にインタビューをしたのですが、今回はカミソリ派が絶賛していた日本未発売のシェーバーとコスメをご紹介しましょう!
*現在、ジレットのプログライドシリーズは日本国内でも販売されています。
スタイリッシュなホルダー
<左>日本でも手に入るフュージョンシリーズ。<右>新作のプログライド。
まずは2010年の6月にアメリカで発表され、日本で未発売のジレットの「
ジレット・フュージョン・プログライド・レイザー・アンド・プロシリーズ」をご紹介しましょう。これは、「フュージョンシリーズ」の後継モデル。ホルダーの大きさや形状はほとんど変わりませんが、印象はブラックやブルーを基調にし、より男っぽいものになっています。オレンジをアクセントにしていたフュージョンシリーズよりも、かっこよく仕上がっているとガイドは感じました。
このギザギザのグリップが握りやすさの秘密です。
また、握りやすいように持ち手の部分に滑り止めの溝がついたのも評価したいところ。シェーバーは濡れている手で触るものなので、しっかり握ることができるというのはとても大切なことなのです。この
改良も人間工学に基づいたデザインなのだとか。
コンフォートガードの変化
<左>プログライドと<右>の旧フュージョンのコンフォートガードの幅とその下の穴に注目!
フュージョンシリーズで目玉の一つであった「フレキシブルコンフォートガード」が大幅に変化しています。プログライドでは「
Streamlined Comfort Guard」と呼んでいます。まず、その幅に注目してください。従来製品は約5mmでしたが、プログライドでは約3mmに。実際に剃ってみると、この変化は予想以上に大きなものでした。
肌への密着度がより増して、剃りやすいのです。旧シリーズはその幅が広かった分、安定性はあるのですが、肌の上でややもたついていました。それがみごとに解消されています。
次に溝が刻まれたガードの下の部分に横長の穴が開いているのがわかるでしょうか?ここも重要な変化です。余分なシェービング剤や剃ったヒゲのかすなどをこの穴から排出して、カミソリの滑りを妨げないようになっています。これがあるのと、ないのとでは力のかかり方がまったく異なります。
ピンポイントトリマー部分も改良
刃の比較。<上>に比べて、<下>はピンポイントトリマーが改良されて、より使いやすく。
そして、さらに注目すべき点は、トリマーの部分。鼻下やもみあげの処理に必要なトリマーですが、ここにもフュージョンとは異なる仕組みが搭載されました。「
Redesigned Precision Trimmer」と名付けられており、よりビシッと揃えられるのです。その秘密は改良された刃と、その下についている凹凸のある溝。これによりすすぎやすくなっています。
刃の部分を見ると、
プログライドは旧シリーズに比べて全体に隙間が多くなっており、ヒゲやシェービング剤が詰まらないように設計されています。多枚刃の弱点はこの詰まりによって、肌の上での滑りが悪くなり、剃り味が落ちることでした。きっとこれを解消するために、このような設計になっているのでしょう。
次のページでは、電池を入れて振動させるパワータイプの変化と、日本未発売のシェービング剤をご紹介します。