オークションの位置づけ
出品する立場で考えると、多くの出品者にとってはオークションは「副業」という位置づけであることはほぼ変わらないと思う。今度もちょっとしたお小遣い稼ぎ、不用品の片づけ程度に考える方が多いのではないだろうか。出品者が、オークションについてお小遣い稼ぎや不用品の片付けという感覚を持っている理由の1つが、個人がオークションに入るときの第一歩がそういった感覚であることだ。そして本気で儲けようと考えると仕入れ先の確保や仕入れコストなどをシビアに考えなければならす、ハードルが高いというイメージがあることも理由の1つかと思う。
では、売上ベースで50万、100万をたたき出せる人の数はどうなるかというと、おそらく減っていくのではないだろうか。これは、落札者がより安く買おうとすることによる落札価格の下落、そして競争の激化があるからだ。
こういった2つの側面から見るとオークション市場における格差は拡大されるのではないか?というのが自然の発想だと思う。
何はともあれ、まずははじめてみないと何とも言えない、でもどうやっていいのかわからない。そういう人はこれでスタートしてみてはどうだろう。オークファンスクールで講師としても活躍されている川西さんが、オークション未経験者・初心者にもわかりやすい、オークションの基礎教材を作られた。基本から応用まで、オークションで利益を上げるツボとコツが具体的に書かれた内容だ。
オークションで重要なこと
楽しいオークションにするためにも、ルールを守ろう。
市場が拡大されれば、出品される商品の数も増え、自分がほしいと思うものがより安く手に入る可能性もある。逆に、落札者が増えれば、売りたい商品を高く売ることができるかもしれないのだ。
しかも、モノを捨てずに次に使ってくれる人にまわせるというのが、オークションの最もステキな点だと私は思う。自分の不用品は誰かの必需品になりえる。そういう考えを持って、その仕組みを生活の一部に取り入れていくことは、これからの社会ではスタンダードになるのかもしれない。というか、そうなって欲しい。取材を終えて、私はそんなことを思った。