株・株式投資

7年ぶりの株価上昇相場突入か?(2ページ目)

2003年から2005年にかけて日経平均は大きく値上がりしたことを鮮明に覚えていらっしゃる方も多いと思います。みずほやUFJなどの銀行株や不動産株が何倍にも上昇したのです。小泉首相の下、まさに日本が変わっていくのではないかと期待を持っていた時です。今、この2003年以来の買い場が来ているかもしれません。2回シリーズでお届けします。

藤村 哲也

藤村 哲也

株式 ガイド

中国株、日本株による資産運用アドバイザー。ライジングブル投資顧問株式会社代表取締役。元UFJつばさ証券投資情報部部長代理。低金利の時代の今、株による財産形成(投資)を幅広く勧めている。

プロフィール詳細執筆記事一覧

日本の復活は株価にもはっきり現れた

さて、こうした動きは株価にもはっきりと反映されます。

下表は2003年からの具体例です。

銘柄      03年安値    04年末    05年末    06年4月  騰落率
みずほFG     58円     516円     936円    1,000円   17.2倍
住友不動産    347円    1,336円    2,565円    3,130円   9.0倍
NTTドコモ  201,000円   189,000円   180,000円  176,000円  -12.4%

資金需要が大きく拡大したみずほFGと土地の再開発が加速した住友不動産は、業績が回復するに連れて株価が上昇していきそれぞれ17.2倍、9.0倍に上昇しました。一方、国内の携帯電話市場におけるシェアが頭打ちとなったNTTドコモの株価は軟調な展開が続きました。この株価格差は最初の1ヶ月よりも3ヶ月、6ヶ月、1年と年月が経つごとに拡がっていきます。

当時の日本と同じ状況が今、世界中で起こっている

大規模プロジェクトによる経済活性化が株価上昇につながった日本の例を検証しましたが、2011年に注目すべきは世界中で2003年当時の日本と同様の条件が整ってきたということです。ワールドカップ・オリンピックが開催されるブラジル、新幹線のような高速鉄道が縦横無尽に張り巡らされる中国、開発が進むアフリカ、世界的な鉱山開発、メガソーラー、スマートグリッド・・・とまさに世界中でものすごい規模のプロジェクトが起きているのです。

そしてこれらプロジェクトを実行するために、世界的金融機関が低金利で融資を実行。お金のある先進国からプロジェクトが活発化している新興国に資金が流れる仕組みができあがっているのです。

次回「2011年は世界的に株価上昇か?」ではこれから起きると思われる大きなうねりについて検証したいと思います。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
本記事の内容は一般的な情報提供を目的としており、特定の金融商品や投資行動を推奨するものではありません。
投資や資産運用に関する最終的なご判断はご自身の責任において行ってください。
掲載情報の正確性・完全性については十分に配慮しておりますが、その内容を保証するものではなく、これに基づく損失・損害などについて当社は一切の責任負いません。
最新の情報や詳細については、必ず各金融機関やサービス提供者の公式情報をご確認ください。

あわせて読みたい

カテゴリー一覧

All Aboutサービス・メディア

All About公式SNS
日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
公式SNS一覧
© All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます