布使いがむずかしい理由その1
ところで、「お部屋が最もスッキリした状態」って、どんな状態でしょうか? それは、「引越し前の何もない状態」でしょう。そのためには、モノを置かないことがいちばんですが、現実は、モノがゴチャゴチャ……。
そこで、目隠しにと布を使うわけなのですが、このとき使う布や、布の使い方次第では、前述のように、その効果を発揮できないことがあります。その理由は、一つには、「布が平面にならず、凸凹を作ってしまう」ため。柔らかい布や、シワのついた布をかけたり、布の下に隠したモノのでっぱりを拾ってしまうと、布は平面を作ってくれません。
布使いがむずかしい理由その2
もう一つには、「部屋になじまない色や、浮いてしまう柄の布を使うことで、その部分が目立ってしまう」。これも、モノによる凸凹感を消そうと思って、かえって凸凹感を表現してしまうことになっているからです。
では、どうすれば?
カゴの中身を平らにして、無地の布をかけると、途端に「平面」が現れる。ちょっと寂しい?
布を使って部屋をスッキリ見せるためには、
「何もない空間=平面」にいかにして近づけるか、ということを考えなければなりません。
具体的には、「なるべく厚みとハリのある布を」
「いろいろな色を選ばず、なるべく同色の、できれば無地を。部屋の床や壁に溶け込む色であればベター」。布はむしろ、布でなく「板」のように使うことで、平面感を演出できます。モノの山もなるべく平らにならし、その上に布を「置く」ようにするといいようです。
また、大面積に使う場合は、棚に掛けるなど、垂直方向に使うのであればいいでしょう。
「布」に頼りすぎない
そしてもう一つ大切なのは、「なるべく最小限に」。
吹きだまり隠しは、あくまで応急措置と心得、モノの山は早めに分解してあげましょう。いつまでも布をかけておくと、モノをなくす原因となりますよ!