ベビーカー/Air Buggyのベビーカー

エアバギーCOCO(ココ)(2ページ目)

約4年ぶりとなるエアバギーの新製品、「COCO(ココ)」は発売直後から予約が殺到している大注目商品。口コミで人気のCOCOの気になる使い勝手や大きさなどを、ガイドが実際に試してみました。

遠藤 まさ子

執筆者:遠藤 まさ子

子育てグッズガイド

エアタイヤながら、よりキビキビとした走りに

差に強いのはもちろん、土や砂の上でもガンガン走れる!

段差に強いのはもちろん、土や砂の上でもガンガン走れる!

これまでのエアタイヤタイプのベビーカーは、ほとんど振動を感じることのない安定した乗り心地が大きな特長でしたが、一方でどうしても車体が大きく、重くなってしまうのが難点でした。

しかしCOCOはこれらの欠点をなるべく補いつつ、より軽快な押し心地へと進化しています。もっとも大きな利点は、全長およびホイールベースが縮小されたことにより、最小半径も短くなったことです。そのため、従来よりもグッと小回り感を感じられます。ホイールベースは実測値で(前後輪の車軸間を計測)8cm、mimiよりも短くなっています。スーパーなどの棚の間などでも、COCOならばストレスフリーに歩き回れるでしょう。

この小回り感は、片手で押すとより強く感じられます。ハンドルが左右に別れたバギータイプの場合、片手でベビーカーを押すとまっすぐに進むのは困難です。しかしエアバギーの製品は左右がつながったハンドルバー形状であると同時に、足周りの性能の高さが三輪の特色を際立たせ、片手でも自由自在に動かせるのです。もし、直接商品を試す機会があったら、ぜひ試してみてください。そして、そのキビキビとした走りは、他の小径ホイールのベビーカーとも遜色がないことを実感できるはずです。


ハンドル高や足元の広さも、歩きやすさへのメリット

ストッパーは、ヒールでもそれほど気にならずに上げ下げできる、スムースな形状

ストッパーは、ヒールでもそれほど気にならずに上げ下げできる、スムースな形状

また、押し心地の一つとして欠かせないハンドルバーの地上高ですが、ガイドの実寸で98cmでした。今や100cmを超える高さのハンドルも珍しくはないですが、この高さでもとくに不満は感じませんでした(ガイドの身長は162cm、インプレ時は4cmのヒールを着用)。全長が短くなった分、足元のスペースが狭くなるのではとも予想していたのですが、歩いていて足が引っかかるようなことは全くありませんでした。ガイド自身、かなり大またの早足で歩くほうなので、ストレスフリーに歩けるのは嬉しい誤算でした。

COCOを選ぶデメリットをあえてあげるならば、車体の軽量化も一因として、やや後方に重心がかかりがちという点です。他ブランドのベビーカーと比べてとくに倒れやすいというわけではなく、あくまでmimiと比べての話ではあるのですが、段差などで前輪を上げやすい一方、ハンドルバーに荷物をかけた場合などは注意が必要です。

横幅54cmのスキマを通ろうとすると、どうしても後輪が引っかかってしまう

横幅54cmのスキマを通ろうとすると、どうしても後輪が引っかかってしまう

もうひとつ、mimiと比べると若干横幅が広がったことで、駅の改札などはそのまま通れない大きさになってしまいました。標準的な改札の幅はだいたい55cm前後なので、後輪だけがどうしてもひっかかってしまうのです。とはいえ、広めの改札(有人改札など)は十分に通過できる横幅ですし、そもそもの設計思想が公共交通機関を頻繁に利用する人向けではないため、それほど大きな問題ではないと思います。むしろ、第三者から見たときのCOCOの大きさが、一般的なベビーカーとそれほど変わらなくなったことにより、「大きくて邪魔だな」と思われるような圧迫感を与えなくなったメリットのほうが大きいと思います。


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