株式戦略マル秘レポート/藤村哲也の「次のお宝株を探せ!」

マイクロソフト100倍、アップル42倍に続くお宝株は?(2ページ目)

インターネットとパソコンがつながった1990年代マイクロソフトは株価100倍となりました。インターネットと携帯電話をつなげ利便性を高めることに大きく貢献したアップルは2000年代に株価42倍となりました。ネットとハードの連携はビジネスや生活を大きく変化させ、株価も劇的に上昇してきた歴史があります。次にネットとつながるのは、テレビなどあらゆる家電製品となりましょう。アップルに続くお宝株は?

藤村 哲也

執筆者:藤村 哲也

株式ガイド

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第3ステージの勝ち組は意外にソニー?

第2ステージでは間違いなくアップルにお株を奪われてしまったソニー。株価もずっと低迷が続いてきました。ですが、このまま黙っているわけがありません。第2ステージで勝ち組企業マイクロソフトを脅かしたアップルの例もあります。第3ステージではソニーがいよいよ本命になりうる可能性も出てきました。というのも、テレビ、ブルーレイ、PC、電子書籍、ゲーム機、携帯電話など様々なソニー製品がネット対応になってきているからです。映像や音楽、ゲームなど豊富なコンテンツもグループ会社に用意しております。このような形でコンテンツとソニー製品がネットで結びつくとアップルもうかうかしていられません。ソニーは次のステージに向けて広大な布石が打ってきているのです。

ソニーは、ソニーミュージック、ソニーピクチャーズという世界的な映像、音楽ソフト会社も傘下に収めています。ソニーミュージックの米国でのシェアは今7~9月で第2位を占め、ソニーピクチャーズは「007シリーズ」や「スパイダーマンシリーズ」など有力タイトルを揃え2010年米国で第5位と大手の一角を占めました。

つまりハードとコンテンツをこれだけ品揃えしているのは世界的にソニーだけといっても過言ではないわけです。ネット社会第3ステージでの勝ち組になりうる要素を持っていると言えるでしょう。2012年にはネット対応商品で累計3億5千台を目指しており、様々な機器がネットとつながることでコンテンツの販売網ができ上がっていくでしょう。

「Qriocity」(キュリオシティ)であらゆるものがネットで繋がる!

ソニーは2006年に「PS3」の発売と同時にPlayStationNetwork(PSN)を立ち上げました。

PSNは、主に「PS3」中心のユーザーにゲームおよびその他のコンテンツを提供するもの。このPSNをベースに立ち上げたのが映像、音楽、ゲームなどのエンターテイメントをネットワーク上で提供するプラットフォーム「キュリオシティ」です。2010年初旬に米国、欧州で9月にスタートしています。

モバイル・AV機器がすべて「キュリオシティ」で結ばれ映像、音楽、ゲームなどのコンテンツを販売するルートができれば、同社のハードとソフトの価値が大きく上がる可能性が出てくるでしょう。アップル「iTunes」のように大きく育つかどうかは未知数ですが、いよいよソニーも反転攻勢に出てきたと言えると思います。

2012年にはネットワークでのコンテンツ販売で3000億円の売り上げを目指しているソニー。第3ステージではいよいよ同社の飛躍が期待できるのではないでしょうか?ソニーの株価には失望してきた投資家が多いと思いますが、これからのソニーから目が離せません!


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