離婚/離婚を決意する前に

離婚しようかなと思ったら?迷いの段階でしてはいけない5つのこと

夫婦関係がうまくいっていないとき、離婚しようかなと迷うこともあるでしょう。しかし、まだ離婚を迷っている段階でやってはいけないことが5つあります。将来後悔しない選択をするためにも、心に留めておいてください。

岡野 あつこ

執筆者:岡野 あつこ

離婚ガイド

離婚しようかなと考えたら……やってはいけないことが5つある

離婚しようかな……離婚を迷っている段階でやってはいけない5つのこと

「これって離婚したほうがいいのかな…?」と思ったとき、やってはいけないことを心にとめておきましょう


「もう離婚するしかないのかな……」、そんなふうに思ったときに、「やってはいけないこと」が5つあります。後悔しない選択をするためにも、ぜひ心に留めておいてください。
 
<目次>
 

離婚について1人で悩まない

1人で悩んでいても解決策がみつからないばかりか、気持ちは沈む一方……。そんな時は思い切って、適切な相手に相談してみましょう

1人で悩んでいても解決策がみつからないばかりか、気持ちは沈む一方……。そんな時は思い切って、適切な相手に相談してみましょう

離婚について、1人で思い悩んでいる人は本当に多いものです。私のところに相談に来る人も、一見、気丈そうに見えても「今までよくガマンしたわね」と、ひと声かけただけで泣き崩れる人も大勢います。

プライベートな内容の話だけに、周りの人に気軽に話せないことはよくわかります。ところが、1人で悩んでいてもグルグルと悪い方向にばかり考えが走ってしまって、解決にいたらないこともままあるのも事実。

そんなときは、アナタの幸せを最優先で考えてくれる相手に相談するのがいちばんです。具体的な相談先には次のようなところがあります。

■離婚について相談する相手は、こんなにいる!
  • 親、兄弟、親戚
  • 親しい友人、離婚経験のある知人
  • 弁護士
  • 各自治体の面接、電話相談
  • 離婚カウンセラー
とにかく、ひとりで悩まないことが大切! 無理に元気づけてもらう必要もありませんが、心のうちを誰かに聞いてもらうだけでも気持ちは軽くなるものです。
 

離婚後の人生を楽観視しすぎない

離婚後の生活については、詳細にシミュレーションしておく必要があります

離婚後の生活については、詳細にシミュレーションしておく必要があります

「離婚したらしたで、なんとかなるでしょ」「きっと大丈夫!」などと根拠のないまま楽観的に離婚を決めるのは危険です。離婚が大変なのは、決断するときだけではありません。その後に続く生活についてあらかじめ考えておく必要があるからです。離婚後の生活についてのシミュレーションは必ずしておきましょう。

月々の生活費のあてや金額、住むところや仕事など、具体的な生活を考えてみること。実際に、想定した設定で1カ月実験的に生活をしてみるのも手。想像以上にお金がかかったり、不自由なことが出てきたり、いろいろな面で準備が要ることがわかるでしょう。

人生を前向きに考えることはとても大事なことですが、備えがないのに楽観的に離婚に踏みきるのは早計というものではないでしょうか。
 

あやふやな気持ちのままで離婚を決めない

自分をしっかり持ち、幸せになろうという気持ちで人生の選択をしましょう

自分をしっかり持ち、幸せになろうという気持ちで人生の選択をしましょう

「このまま結婚生活を続けているのも、時間がもったいないような気がして……」「周りに迷惑をかけると思うと、離婚は迷うんですけど……」こんなふうに、自分が幸せになろうという気持ちが強く見られないまま離婚しようとする人がときどきいます。

離婚についてはもちろん、結婚したことにさかのぼって考えても、それぞれを後悔しないためには、まずは自分をしっかり持つことから考え直しましょう。「夫あっての自分」ではなく、自分らしく、自分の人生を一生懸命に生きることが、幸せになるための一歩です。
 

離婚という結論を急がない

離婚という人生の決断を下すのに焦りは禁物。自分が幸せになるためにできる限りのことをしてみて!

離婚という人生の決断を下すのに焦りは禁物。自分が幸せになるためにできる限りのことをしてみて!

「最大限の問題解決の努力をしていない離婚や離婚方法は、絶対に避けるべき」というのが、私の離婚に関する基本の考え方です。自らの経験を含め、これまでに出会った2万件以上のケースから、離婚後の生活の苦労や大変さをよく知っているからです。

離婚という決断を下すことを急いだからといって、いいことはひとつもありません!

たとえば、子どもが3人も4人もいて、仕事は持っていない、実家は裕福ではない、本人も体が弱い、という場合、夫と生活することが苦痛であっても、すぐに離婚するべきではないでしょう?

母子の離婚後の生活のために慰謝料や養育費を多くもらう方法や、離婚後の生活費を得るための準備など、離婚を決めるより先に考えるべきことはたくさんあるのです。
 

離婚を切り出すときは感情的にならない

離婚を切り出す時は、トラブルを招かないよう注意を払って

離婚を切り出す時は、トラブルを招かないよう注意を払って

離婚を決めて、いざ相手に切り出そうというときは、とにかく冷静になることです。感情的に話をしては、こじれてしまうし、いい結果は得られないでしょう。相手を逆上させないためにも、離婚の話をスムーズに進めるためのポイントをあげてみましょう。

■トラブルを招かない離婚話の切り出し方
  • カフェなど他人の目がある場所を選ぶ
  • 第三者に立ち会ってもらう
  • 必要な案件のみ手短に伝える
  • 言葉選びは慎重にする
  • 1時間以内で切り上げる
以上が、離婚を考えたときに「やってはいけない」5つのことです。

結婚をしている人で、「離婚を考えたことがない」という人はほとんどいないといっていいでしょう。レベルの差はあっても、「許せない!」「この人じゃなかったかも……」などと思った経験は多くの人にあるはずです。

ですが、そのときの勢いで離婚を決めるのはお互いの幸せにはつながりません。後悔しない人生を送るためにも、くれぐれも慎重に前に進んでいきましょう!

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