ビーチ/ベトナム(ファンティエット・ホイアン・ニャチャン)

ホイアン/ベトナム(2ページ目)

ユネスコ世界遺産のホイアンは、かつて東西貿易の要所として栄え、ベトナム・日本・中国・フランスの文化が融合した町です。時を止めたままの旧市街、そして車で約10分のビーチリゾート、どちらも満喫でき、旅の充実度も2倍です!

古関 千恵子

執筆者:古関 千恵子

ビーチガイド

ホイアンへの行き方

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東シナ海の雄大な眺めと降り注ぐ太陽。21世紀のバカンスと旧市街の佇まいが、隣り合わせに

ベトナム中部のクアンナム省に位置するホイアンへは、まず中部の中心地ダナンへ。ダナンへはホーチミン、ハノイどちらからもフライトが日に複数便あり、所要時間は約1時間10分。ダナンから南東へ約30kmにホイアンはあり、陸路で約1時間です。

各ツアーやホテルでダナン空港―ホイアン間の車移動の手配が可能ですが、自由旅行ならば循環バスがリーズナブル。

 

ホイアンの気候

ベトナムの中部に横たわるチュオンソン山脈の影響を受け、乾季と雨季の差が激しいのが特徴。乾季は3~9月中旬ごろ、雨季は10~2月ごろに分かれます。

乾季は3月中旬から気温が上がり始め、スコールが時に降る程度で、9月中旬ごろまで雨の少ないシーズン。8月は特に気温が高く、38~40℃まで記録する日もあります。

一方の雨季はじっとりと降り続くタイプ。とくに10~11月は雨天が続くこともあるようで、気温も16℃まで下がります。おまけに9~12月は台風のシーズンでもあり、上陸すると町や田畑が浸水するほどの被害が出ることも。持っていく洋服は3~9月中旬の乾季ならば夏服、10~2月ならばジャケットを持っていくといいでしょう。

ホイアンのホテル選び

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ホイアンを世界ランクのビーチリゾートとして一気に格上げした憧れのリゾート、ザ・ナムハイ

ホイアンのステイ先は、オンザビーチ・リバーサイド・旧市街の中、ロケーションによって趣がまったく変わったものになるでしょう。クアダイ・ビーチのオンザビーチには、このエリア初の5ツ星リゾートのザ・ナムハイヴィクトリア・ホイアン・ビーチリゾート&スパなどで、ラグジュアリーな海辺のリゾートライフを楽しめます。

また、トゥボン川へ注ぎこむド川沿いにも数軒のブティック・リゾートが点在しています。おすすめはホイアン・リバーサイド・リゾート&スパ。 ここは上質なシルクを使ったバッグの自国ブランド「カイシルク」のオーナーが手がけたリゾートで、ゆったり流れるド川のノスタルジックな眺めとデザイン性の高さが特長。ジャパニーズルームもあります。 

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ゲストハウスとして、滞在できる旧市街の築150年以上の建物もあります

そのほか、旧市街に建つ19世紀の歴史的な建物に滞在するという選択肢も。客室数が少なく、正直多少の不便を覚悟する必要もあるかとは思いますが、忘れられない思い出となることでしょう。たとえば、ヴィンフンは旧市街に3軒を数えるヒストリカルなゲストハウスです。

 

ホイアンで食べたいグルメ2品

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これが、ホワイトローズ。見た目に愛らしく、味もおいしい! ぜったい食べたいホイアンの伝統的な味のひとつです

■カオラウ
ホイアンの名物料理といえば、「カオラウ」という“うどん”のような汁なし麺。米でつくるカオラウの麺は、ヌック・チョーというかん水と井戸水が欠かせず、ベトナムの麺にしては珍しくしっかりとしたコシがあるのが特長です。麺にライムをしぼり、トウガラシや揚げワンタンやお肉など具材をからめていただきます。この麺の由来は朱印船でやってきた日本から(伊勢うどんがルーツとの説も)、あるいは福建省から訪れた華僑が伝えたと諸説あります。

■ホワイトローズ
もうひとつのオススメは、「ホワイトローズ」。名前だけでは想像が付きにくいですが、エビのすり身を米粉の皮で包んだ、水ギョウザのよう。米粉の皮がひらひらとした花弁のように広がり、中央にうっすらとピンク色のエビが透けて見えます。見た目も愛らしく、美味! ガイドは屋台で味わいましたが、数多くのレストランでメニューにラインナップしています。聞くところによると、築300年の廣勝家(クアンタンの家)では代々ホワイトローズが継承されていて、この建物内で食することも可能だそう。ぜひ、トライ! 

写真提供/ベトナム航空
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