都市部におけるサラリーマンの昼食代は1回500円以下という報道がされる昨今。1ヶ月22日勤務とすれば500円×22日=1万1000円ですから、年収500万円未満の世帯は1万円以下というアンケートもうなずけます。年収が上がるにしたがって、昼食の単価が上がるとともに、飲み代や自己啓発のための費用が加算されて、こづかい額も上がっていくのでしょう。妻が夫のこづかいを考えるとき、夫が仕事上の経費としてどんなことにお金を使えるか聞いてみることをおすすめします。そこは当然勤務先に計上です。もうひとつ、夫の仕事に対する上昇思考がどの程度あるのか? やる気のある夫であれば、人間関係作りや勉強のための費用を、こづかい額に反映させてあげたいものですね。
私が以前、取材した家庭では、夫のこづかいは手取り月収の1割という定率制でした。夫は営業職で月収が毎月変動し家計管理が大変なことから、奥さんが考えた仕組みです。月収30万円の月は3万円、月収35万円の月は3万5000円。仕事を頑張れば自分のこづかいも増えると、夫の意欲も高まったとか。
仕事の内容や家庭の事情により、夫のこづかい額は夫婦が納得して決めればいいことですが、数字上の目安としては、手取り月収の0.5~1.5割程度でしょうか?
夫のこづかい額の検討をきっかけにして、ぜひ夫婦でお金の情報を共有化しましょう。夫の勤務先の福利厚生を知らない、活用していない人が多いことに驚きます。夫は情報収集をして妻に報告、妻は家計を開示して何にお金がかかり何は節約できそうかを夫に伝える。こづかいをめぐるバトルではなく、今後の家計がよりよくなるためのブレーンストーミングに発展させましょう。
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