これは明らかに合理的ではありません。目の前にたくさんあるものについふらふらと流されていると考えられるからです。これは行動ファイナンスでも「1/nの法則」などと呼ばれるものです。

もし、あなたの運用方針を考えてみて、目の前の運用商品のラインナップに影響を受けているようであれば、一度心を真っ白にして再検討してみるといいでしょう

(影響その4)確定拠出年金がスタートしたときの株価

もうひとつ影響がある項目として「自分の会社で401kがスタートしたときの株価」というものがあります。

資産運用の方針というのは、定年までの期間や自分の資産・負債の状況、投資の経験や知識の度合いなどを勘案して決定していきます。自分自身の運用条件をしっかり検討しておくことが大切です。

ところが、ほとんどの人の運用は「目の前の株価」に左右されているようです。調査によれば、目の前の株価が下がっているときに401kがスタートすると投資に臆病になり、目の前の株価が上がっているとき401kがスタートすると投資に積極的になる傾向があります。

気持ちとしては目の前で株価が上がっていると「株式投資信託を買ってもいいかな」と思うし、目の前の株価が下がっていると「株式投資信託は買いたくないな」と思うのはよく分かります。

しかし、5年や10年という視点で株価を考えてみると上がったり下がったりしていくわけです。10年くらい振り返ってみると日経平均が8000円を割ったことが2回あり、15000円以上であったことが2回あります。目の前の株価だけで判断をしてはいけないということが分かります。

それでも、スタート時点の運用方針をときどき見直していればいいのですが、401kの運用ではあまり小刻みに見直しが行われていないことが明らかになっています。「スタートしたときの運用方針」をそのままほったらかしにしている傾向があるのです。
また見直しをしたとしても、自分の「スタートしたときの投資割合」から微調整をかけており、ゼロベースで投資割合を検討していない傾向があります。

自分の運用方針が、401kがスタートしたときの株価に影響されていないか、一度考え直してみるのは大きな見直しのヒントになるのではないでしょうか。

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実は資産運用はいろいろな要素に左右されています。特に「無意識的」な要素に左右されているのだとしたら、できればそれを知って、回避しておきたいものです。
今回の4つの要素は、誰でも流される傾向のある401k運用のポイントです。自分の運用方針を考える際のヒントにしてみてください。

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