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手仕事をたずねる旅・岩手編 岩谷堂箪笥(2ページ目)

日本には、良いものを作る産地がたくさんあります。長い時間をかけて受け継がれてきた日本の手仕事。私たちが手に取る雑貨や食器、家具などがどうやって作られているのかを見るために、旅に出ました。最初の目的地は、岩谷堂箪笥の産地、岩手県奥州市。

くろだ あきこ

執筆者:くろだ あきこ

インテリアショップガイド

ワンランク上の和モダンインテリア

木目が美しく丈夫なケヤキ材を使い、漆と金具で仕上げられる岩谷堂箪笥。一棹あるだけでも存在感は抜群で、高級旅館や料亭などのインテリアで見かけることも。和テイストが色濃い岩谷堂箪笥ですが、こってりとした和でまとめる必要はありません。ソファやテーブルと上手に組み合わせ、洗練されたモダンな雰囲気を目指すのがおすすめ。

ワンランク上の和モダンインテリア

高級感溢れる和モダンなインテリアづくりには、岩谷堂箪笥などの和箪笥を上手に活用したいもの。いかにも、な和のコーディネートもいいけれど、ソファと組み合わせた和モダンスタイルがおすすめ


実は、岩谷堂箪笥を初めとした和家具や、時代箪笥と呼ばれるアンティークものは海外でかなりの人気があります。藤里木工所には、手間暇をかけた手仕事の良さに惚れ込んだ外国の方からのオーダーがしばしばあるとのこと。クラス感のある和モダンインテリアは、海外から高く評価されているのです。

使いやすい・暮らしやすい収納の秘密

使いやすい・暮らしやすい収納の秘密

サイズやデザインは様々。最近は、クローゼット仕様の岩谷堂箪笥も人気なのだとか。左:カーブをつけた小さな片開き箪笥 呂色塗りは(45cm×45cm×59cm)63万円。中央:憧れの階段箪笥。空間に変化が生まれ、小物を組み合わせてのコーディネートもしやすいので、インテリア的にもおすすめです。右:岩谷堂箪笥の特徴のひとつ、美しい彫金


岩谷堂箪笥の評価が高いのは、インテリア性はもちろん、収納家具としての使いやすさと品質に優れるから。岩谷堂箪笥は、サイズの決まった規格品も多く作られてはいますが、基本はオーダーメイド。自宅に合わせた横幅や奥行きで、あるいはその空間に似合うプロポーションで収納を作ってもらえます。何をどう収納したいのかに合わせてデザインするから、使い勝手は非常に良いです。

では、高品質の岩谷堂箪笥がどうつくられるのか、工程と手仕事の様子を次のページでご紹介しましょう。
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