文武両道を実践する三田学園
1912年、英国イートン校の全人教育を参考に、寮がある男子校である「私立三田中学校」を開校したことに始まる三田学園。その後、1948年に三田学園高校が併置された。2009年には中学校が男女共学化され、新たな時代を迎えている。三田市南が丘にある甲子園球場約5個分の自然豊かで広大なキャンパスの中で、「質実剛健・親愛包容」の建学の精神のもと、「文武両道」の実践を通して「知・徳・体」のバランスを重視した全人教育を行っている。
クラブ活動には、約77%の生徒が加入し、全国レベルの自転車競技部、弓道部、吹奏楽部、野球部など、広大な校地にある充実した施設で体育系18部、文化系13部が活発に活動している。特にインターハイ出場の常連である自転車競技部や弓道部、全国大会で金賞受賞の吹奏楽部など秀でた実績を出しているクラブが多いのが特徴的。生徒たちは「勉強とクラブの両立は当たり前」という意識をもって取り組んでいるようだ。
三田の名門校である三田学園
高校からの入学生は、普通科文系コースへ
高校からの新入生は、「普通科文系コース」で内部進学生とは別カリキュラムの単独1クラスで1年間学習する。2年生からは、内部進学生の文系コースとともにクラスを習熟度別に再編成される。「特進文系クラス」が1クラス、「標準文系クラス」が2クラスとなる。さらに3年生からは、希望進路に応じたクラスに編成される。難関国公立大学を目指す「文3」、国公立・難関私立大学を目指す「文2」、難関私立大学を目指す「文1」の各1クラスになる。それぞれに違うカリキュラムを設定し、目標達成を目指している。また、関西学院大学への提携校推薦を利用できるのも魅力のひとつになっている。
毎朝の小テストや放課後の個別学習などで基礎学力の定着をはかり、夏休みには夏期講習が実施される。生徒は多彩な講座から自由に選択し、弱点克服、さらに応用力強化をはかっている。
また、1・2年生の希望者を対象にして、2週間の英国短期語学研修を実施している。パブリックスクール「キャンフォードスクール」に諸外国からの研修生とともに寮生活をしながら、語学はもとより異文化理解と国際的感覚を体験している。三田市、神戸市、宝塚市、西宮市に住み、文系志望で文武両道を目指す男子には最適な高校である。
三田学園の大学進学実績
2010年度の主な実績としては、国公立大では、京大3名、大阪大16名、神戸大12名など。私立では、早稲田10名、慶應2名、同志社71名、立命館70名、関西学院82名、関西63名などとなっている。三田学園の入試傾向
入試科目は国・数・英の3科目。国100点、数100点、英150点で350点満点。各60分。面接は、個人面接を実施。60%くらいが合格最低点ライン。三田学園の学費(2010年度)
入学金 300000円施設設備資金 249200円(年額)
授業料 366000円(年額)
生徒費 8400円(年額)
育友会費 4800円(年額)
育友会諸費 7200円(年額)
教育施設充実基金 24000円(年額)
冷暖房費 7200円(年額)
百周年事業協力金 36000円(年額)
初年度年間納入費用 1002800円
※修学旅行積立金、制服代の費用などは別途費用が必要。