「武庫川教育」の完成を目指す、武庫川女子大学附属

「高い知性、善美な情操、高雅な徳性を兼ね具える有為な女性を育成する」という立学の精神の下、1939年に創設された武庫川女子大学附属高校。以来、女子教育と一貫教育を機軸とした全人教育を推進し、中・高・大・院一貫の「武庫川教育」を完成することにより、21世紀の社会に貢献し得る女性の育成を目指している。

京阪神の私学一といっても過言ではない教育環境を誇る同校。恵まれた教育施設の中で「武庫川教育」の最大のメリットは、青春時代の10年間を有効に使えることである。それは、学習面はもちろんのこと、行事、クラブ活動、ボランティア活動など、あらゆる生活の充実につながっている。

毎年10月に開催される体育大会は、中高生が一同に会する大イベントで、特に学年ごとに披露されるマスゲームは圧巻。高校3年生約500人が集大成として一糸乱れず演技する姿は感動的である。

11月の文化部発表会は、来場者数7000人を超える行事。美術部や書道部、華道部の作品展示をはじめ、全国大会金賞の常連であるマーチングバンド部、海外公演も実施しているコーラス部のステージ、同じく全国大会金賞の常連のバトントワリング部の演技などたくさんのクラブ活動を見ることができる。また、SSコースの研究発表、国際交流展、委員会活動報告や学年展なども行われている。これも何事にも一生懸命に取り組む生徒たちが同校に集まっている証だろう。

21世紀を担うスペシャリストを育成する3コース制

関西を代表する総合女子大学の附属校

関西を代表する総合女子大学の附属校

同校は、2006年、私立の女子校として全国で初めて「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」に指定された。

2007年度からは、3コース制を導入。「スーパーサイエンス(SS)コース」は、21世紀を担う女性研究者・高度研究者の育成を目指して設置され、理系英語や独自の演習科目、大学と連携した実質的な研究・実験などのカリキュラムが用意されている。さらに海外研修、先端的な企業や研究施設等での研修、世界的な研究者・学者を招いた特別授業、生徒が研究成果を披露するSSH事業研究発表会など、広範囲で多角的・多彩な学習活動が行われている。

国際社会を舞台に活躍する女性の育成を目指す「スーパーイングリッシュ(SE)コース」は、実践的な英語力養成を目指し、ネイティブの教員が副担任となり、授業以外でも英語を用い、高校卒業までに英検準1級取得、TOEIC700点等を目標にしている。その他、先進的な学習法である英語の「多読」の実施、10名以上のネイティブの教員が指導する2泊3日の夏休み英語キャンプ、海外研修、海外留学の奨励、学習の効果によっては、大学の英語文化学科に飛び入学することも視野に入れるなど、英語学習に集中できるプログラムになっている。

幅広い教養を深め、知性を育む「インテリジェンス(I)コース」は、独自のカリキュラムにより、基礎的学力の向上と個性を生かした教育を展開している。高校2、3年生から生徒個々の適性・能力や進路に応じて、文・理系などの系があり、進路については、理系(薬学部・生活環境学部建築学科など)から文系(英語文化学科・教育学科など)まで、大学(4学部、13学科)短大(7学科)に及ぶ幅広い選択が可能だ。

また、「Iコース」は、2008年度から「教員養成系(IE)」と「スペシャリティ養成系(IS)」の2つの系を設置。IE では、高校2年から教職科目の一部を履修させるなど、資質の高い教員の養成を目指す。ISでは、スポーツ・文化芸術分野で特に秀でた資質や能力を中高大の共用施設を使い、大学と高校の教員が磨きをかけて、世に活躍する学生生徒の育成を目指す。

武庫川女子大学附属高校の大学進学実績

2010年度の主な実績としては、武庫川女子大学332名。武庫川女子大短大部42名、その他の大学や短大18名などとなっている。

武庫川女子大学附属高校の入試傾向

募集人員は約100名。入試科目は国・数・理・英の4科目。各50分。Iコースは、各100点の400点満点。SSコースの数・理、SEコースの国・英は、各200点で600点満点。面接は本人のみで実施。Iコースは、50%くらい、SEコースは、65%以上、SSコースは、70%くらいが合格最低点ライン。尚、A方式(推薦)は、書類と面接、C方式(推薦、Iコース)は、書類・面接・実技により判定。

武庫川女子大学附属高校の学費(2010年度)

入学金 350000円
授業料 367000円(年額)
教育充実費 186600円(年額)
制服代・学用品代等 144560円(年額)
初年度年間納入費用 1048160円
※修学旅行積立金、諸会費などは別途費用が必要。
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