ついに登場したグーグルケータイ。しかし…
NTTドコモは夏商戦モデルとして、4シリーズ17機種を発表した。話題に上っているのは、グーグルケータイとも言われている「HT-03A」。世界的に普及が見込まれている「アンドロイド」というOSを搭載し、Gmailやグーグルマップなどが使いやすいようになっているのが特徴のスマートフォンだ。
しかし、実際はiモードのプッシュメールに対応しない、おサイフケータイやワンセグにも非対応になっているなど、一般的な携帯電話からの機種変更には向かない機種と言える。インターネットサービスを使うための「2台目」として割り切って使うのが良いだろう。
17モデルあるなかで、ガイドが注目しているのが「F-09A(富士通)」。3.4インチの大画面に加えて、タッチパネルでの操作性が従来にもまして使いやすくなっているのが魅力。モーションセンサーによって画面の向きを自動で切り替えるといった細かい配慮も便利に使える。
もうひとつ気になる存在が「N-06A(NEC)」。無線LANに対応し、自宅などではWi-Fiに接続してiモードを楽しめる。また、N-06Aをアクセスポイントにして、ゲーム機やパソコンをHSDPA網に接続するという使い方もできる。その場合のパケット料金は月額上限が1万3650円になってしまうため、かなり高いのが気になるが、使い勝手は良さそうだ。
デジカメ機能でおもしろそうなのが「SH-06A(シャープ)」。10メガCCDを装備し、本格デジカメのようなスペックになっている。ISO12800相当により、暗闇でも強いのが特徴だ。タッチパネルで、撮影の設定をあれこれ簡単に変えられるのも便利だ。
SH-06A。2009年5月~6月発売予定
デジカメで、意外と重宝する使い方ができそうなのが、パナソニックの「P-07A」。従来のWオープンスタイルを踏襲しているのだが、背面部分に2インチのカラー液晶ディスプレイが備わった。そのため、本体を開かなくてもすぐに撮影できる。さらに背面を横開きにした状態にすれば、自分撮りもしやすいようになっている。
VIERAケータイというとどうしてもワンセグ機能に注目してしまうが、カメラの使い勝手もかなり向上しているのだ。
P-07A.。2009年6月10日販売再開予定
ここ最近、トレンドとなりつつあるのが防水機能だ。17機種のなかでは、スタイルシリーズに位置づけられている「F-08A」「P-10A」「SH-05A」が防水対応となっている。特にF-08Aは水深1.5mでもカメラが使えるというIPX8等級を取得(他機種はIPX5/IPX7まで)。実際に水深1.5mのところで撮影するニーズがあるかは不明だが、防水機能としてはかなり頼もしい存在だ。
ほかにも薄型で選ぶならスマートシリーズ「N-09A」、「P09-A」などもある。
ドコモは種類が多く、なかなか「これがベストバイ」と断言できないのが悩ましいところだ。