ミッシェル バッハとのコラボレーション
そして、「ミッシェル バッハ」(西宮・夙川)のシェフパティシエ 須波宏晋(すなみひろのぶ)氏とのコラボレーションが中でもおすすめ。須波宏晋氏は27歳で渡仏し「サダハル アオキ」で2年間の修業を経て、父の代から地元・夙川で愛されてきた「ミッシェル バッハ」を継ぐ。初代からのドイツ菓子を継承しながら、、フランスのパリスイーツを取り入れています。こだわりの生地に大胆に金箔をあしらったスイーツを開発し、今回東京初進出を果たされました。
須波シェフから伺ったところ、金をあしらったスイーツの難点は、金箔をはがれにくくするのがひと手間かかるそうで、またはがれにくくするために、特殊なフィルムをほどこし包装しています。
また生地づくりの際に注意していることは、「空気を入れずにすり混ぜて、一晩生地を寝かすことで、詰まった生地ができあがります。そうした生地づくりで、空気をあまり含まない味が凝縮したフィナンシェやクッキーに仕上げている」というお話をいただきました。
フィナンシェはしっとりとしてバターの風味が口いっぱいに広がり、クッキーは“バリッ、サクッ”とした食感。固いだけのクッキーではないのが職人技でしょう。
しっとりとしたフィナンシェやクッキーは有塩バターや無塩バターを使い分け、さらに塩を加えるなど軽く塩味を利かせているのが印象的。抹茶のフィナンシェには、大胆に胡麻塩をふりかけアクセントにしています。これが良いインパクトを残してくれます。
ケークショコラはセミドライのフルーツ(オレンジ、レーズン)をオレンジコニャックで風味をつけ、フルーツと生地が一体となったケーキ。「2か月ほど置いた方が美味しく熟成された味になる」そうです。
金箔の新たな可能性“箔座日本橋”
金箔を少しだけ散らすケーキは馴染みがありますが、ここまで金箔がデコレーションの主体として表現されているケーキは、さすが金箔専門店のなせる技。金には抗菌作用があり、また金は「身を守る」「幸運を呼ぶ」お守りとしても使われます。縁起ものとしてお祝いにはもちろん、お見舞いとしても、金箔を使用したスイーツは手土産として重宝しそうです。
日本の繊細な金箔。その取材に、今年9月、ピエール・エルメ氏が本店に訪れたそうです。(詳しくはコチラ)
金箔の新たな可能性が広がっていくことを感じます。
店舗内は喫茶スペースもあり、地元加賀自慢の加賀棒茶などのお茶と和菓子をいただくスペースもあるので立ち寄ってみてはいかがでしょう?
SHOP DATA
箔座 日本橋住所:東京都中央区日本橋室町2-2-1 COREDO室町1F
TEL 03-3273-8941
営業時間 10:00-20:00
地図:Yahoo!地図情報
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