プリウス×輸入車的なクルマ
この弱点、トヨタとしても十分認識していた。そこでCT200hの開発に当たり「燃費はプリウスと同等。乗り心地や質感でアウディやBMWを目指す」という目標を立てたらしい。当初、プリウスの足回りを改良するということも考えたと思うが、最終的にほぼ全面的な見直しを行っている。
なんとサスペンションはHS250hに限りなく近い。乗り心地の質感に決定的な影響を与えるショックアブソーバーも、プリウスが採用しているKYBからショーワに変更。合わせてボディ補強など行い、徹底的に見直されている。果たして試乗して違いは解るだろうか?
結論から書くと「全く別のクルマみたい」でありました。大げさな表現ながら、プリウスオーナーにとっての見果てぬ夢は「良好な燃費をキープしたまま欧州車の上質な乗り心地を実現すること」。CT200hはそいつを具現化している。プリウスと全く別のクルマに仕上がっているのだから驚く。
ボディスタイルについちゃ見慣れるまで時間掛かかもしれないけれど、プリウスだって初めて見た時は「カッコ悪いね!」。気になる価格だが、同じ装備内容ならプリウスの40万円高くらいか? 輸入車からハイブリッドに乗り換えを考えているならCT200hしかありません。