MITSUBISHI(三菱自動車)/三菱

クリーンディーゼル搭載パジェロの実力は?(2ページ目)

今秋、パジェロがポスト新長期規制に対応したディーゼルエンジン搭載車をリリース。いわゆるクリーンディーゼルエンジンの搭載により、日本車ではエクストレイルに続く対応モデルだ。走り味を含めてその魅力をお届けしよう。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド


重量級だが、決して鈍重ではない

インパネ

インテリアも大きな変更点はない。HDDナビのミュージックサーバーが15GBに増やされたことで約3000曲の収録が可能になった


早速、50~60km/hで流れる街中で走らせると、低速域から額面どおりの分厚いトルクが出ているのがよくわかる。最近のディーゼルはエクストレイルもML350ブルーテック4マチックもそうだが、大トルクを謳う割に意外と低速トルクが細いという印象を拭えない。しかし、パジェロは期待通りの力強さでグイグイと車速を乗せていくので、ストップ&ゴーをまったく苦にしない。ロングボディは2.2tを超える重量級だから軽やかではないが、鈍重でもない。タイヤが最小転がり出す瞬間、ボディが停止時から動き出す時に重量級なのを実感させるが、路面を蹴り上げるような力強さは十分だ。

ディーゼルらしいエンジン

ディーゼルらしさを感じるのは、大トルクだけではない。2年前の新長期規制時のモデルと今回のクリーンディーゼル搭載で音・振動対策は変わっていないようだ。アイドリング時や加速時には、乾いたディーゼルらしい音が運転席に伝わってくる。かつてのディーゼルのような音量ではないし、振動もガソリン車と比べれば確かに大きいという程度だ。だから、試乗してこの程度ならOKと織り込み済みなら問題ないだろう。逆にガソリン車しか乗ってこなかった人には、振動はともかく音質、音量は気になるかもしれない。なお、ML350ブルーテック4マチックはもちろん、エクストレイルのクリーンディーゼルもディーゼルらしさを消すことに注力しているのに対し、パジェロのそれは、ディーゼルらしさが残っているのが特徴だ。

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