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クリーンディーゼル搭載パジェロの実力は?(3ページ目)

今秋、パジェロがポスト新長期規制に対応したディーゼルエンジン搭載車をリリース。いわゆるクリーンディーゼルエンジンの搭載により、日本車ではエクストレイルに続く対応モデルだ。走り味を含めてその魅力をお届けしよう。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド


高速道路の巡航も楽々

マフラー

NOxトラップ触媒、PMを吸収するPDF、酸化触媒の採用などでクリーン化。エコカー減税のほかに、クリーンディーゼル自動車導入費補助金が受けられる


一般道から高速道路に移動しても、加速時はもちろん、巡航時でもパワー面で不足はまったくない。パワー的にどうかなと思ったが、日本の高速道路なら流れをリードするのもたやすい。もちろんエンジンを回すと息切れも早く感じるが、その時点でかなりの速度域になっているから実用上不足はない。ロングドライブの機会が多い人には朗報だろう。ただし、音量はそれなりに高めなので、静粛性やスムーズな加速フィーリングを重視する人はディーゼルではなく、ガソリン仕様をチョイスした方が無難だろう。

ディーゼル、ガソリンどちらをチョイスするか!?

リヤビュー

ガソリンと写真のディーゼルエンジンでは約40万円の価格差がある。燃料費と燃費だけで元を取るのは難しいが、分厚いトルクなど、ディーゼルらしい魅力は十分感じられる


待望のクリーンディーゼル仕様なので、待っていた人も多いだろう。最初から指名買いでディーゼルなら迷うことはないはずだ。本格4WDとしてパジェロ購入を考えている人なら、ディーゼルかガソリンで迷うこともあるだろう。まず、2年前の新長期規制時対応モデルからクリーンディーゼルへの変更では、約13万円のアップ。クリーンディーゼル対応のコストを考えると「全然合わない」、つまり儲けが薄くなるのを覚悟しての今回の投入だったわけだ。

そして、ディーゼルとガソリンでは、グレードにより異なるが、装備を考えると約40万円ディーゼルが高くなっている。ディーゼルが100%免税とはいえ、40万円の差があると燃費や燃料の差額で元を取るのは困難だ。現在のガソリンのレギュラーと軽油の価格差は、最大でも20円程度の差しかない。かつてのように50円以上の差があれば、走行距離で元を取ることも可能だっただろうが。なお、ディーゼルの燃費はロングボディで10.2km/L~10.6km/L、ガソリンは8.2km/L~9.1km/Lで、10・15モードからJC08モードになった際の燃費の落ち幅もディーゼルのほうが少ないから、実燃費でもディーゼルのほうが優秀なはずだ。
個人的には都市部で使うならガソリンで十分、郊外に住んでいて長距離も頻繁に走るならディーゼルという選択をするかもしれない。
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