赤ちゃん・育児特集/子育てライフスタイル

いのちが教えてくれること(3ページ目)

18トリソミーとは、18番目の染色体が1本多く、ダウン症(21トリソミー)に次いで頻度の高い染色体異常。3000人から8000人に1人の頻度で発生すると言われていて、生まれること自体が難しく、無事に生まれてきても、60%の子が1週間程度しか生きられず、1歳までに90%が亡くなってしまうという重い障がいです。

執筆者:All About 編集部

どんな状況でも、なんとかなる

竹内正人さん

「あなたはあなたのままで、そのままでいいのです」と竹内正人さん

竹内:
流産、誕生死を体験された方は、とても深い悲しみでいっぱいだと思います。でも、その感情をどこかへ追いやってしまうのではなく、悲しくて、つらい、そのままの気持ちを、どうか外に出してほしいと思います。しんどいけど、そこから生まれてくるものがあるんです。それが、人ってすごいと思うんです。どんな状況であっても、その人なりに、なんとかなるって私は思っています。

私がブログ「産科医 竹内正人のいのちのブログ」を通じて伝えようとしているメッセージに「ありのままでいいんだよ」というのがあります。本音を出すのが難しいときもあるけれど、自分のなかだけでも、本音でいてほしいんです。

余談ですが、今は医学が進歩して、赤ちゃんに何か異常がある場合、かなり早い時期にわかることも多いです。それを理由に中絶する人もいますし、後になって後悔する人もいます。それは、良い悪いの話ではなくて、やはり自分がどう思っているかが大切ですね。子どもに申し訳ないことをしてしまったとか。そうやって、気持ちにふたをしないことが、その人にとっても、子どもにとっても一番だと思うんです。

大葉:
私も『ゆるむ育児のススメ』という本を出すなど、妊娠・出産・育児で「ゆるむ」ことの大切さをお伝えしているのですが、「ゆるむ」というのがどういうことかわからないという方や、いつもがんばってばかりでゆるめない方もいらっしゃいますよね。竹内先生が、以前「ゆるむというのは、自分を許すことだ」と教えてくださいました。ありのままの自分を許すことで、心が楽になるし、自分を愛することにもつながっていくんです。
 

あああああ

予定日の朝に亡くなってしまった椿ちゃん。大事に胸に抱える関根さんご夫妻



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