トマトのミックスソース

トマトのミックスソース

見た瞬間から、ふわっと気分が上がる、この「トマトのミックスソース」。ほんのりウキウキして、そしてほっとするような、優しく懐かしい雰囲気。オムレツとかスパゲッティナポリタンとか、昔の喫茶店にあるような、素朴なメニューが無性に食べたくなります。お母さんのエプロンを反射的に思い出してしまう、のどかで温かな風情です。

このソースは、島根県の斐川町で作られています。斐川町には、この地域でしか採れない「出西生姜」という生姜があります。同じ種芋でも、他で育てたものは出西生姜にはなりません。この地域で育てたものだけが独特の味わいを持つという、不思議な生姜です。普通の生姜のような堅い繊維質がなくキメ細やか。ぴりりとシャープな辛みと、品のある穏やかな香りが特徴です。すり下ろしたり、火にかけても風味を損なわず、奥深い甘みが引き出されます。

この「トマトのミックスソース」は、そんな出西生姜が味のポイントになっています。トマトの甘みを生姜の爽やかな辛みが程よく引き締めて、絶妙なバランスと複雑なうまみを生み出しています。さらに原材料に使われている野菜は、製造元である「太陽の里」の畑で栽培された全て自家製のもの。水を一切使用せず、水分はトマトをはじめとする野菜からのみで、それを手作業でひたすら煮詰めて作っているそうです。ひとつひとつ手作りしているので、大量生産はできませんが、妥協のない、ここだけの丁寧な味わいがあります。

太陽の里さんから聞いたおすすめの使い方は、まず卵料理。オムレツやスクランブルエッグにかけて食べるととっても合うそうです。さっそく試してみましたが、卵を余計にたくさん食べてしまいそうで、ちょっとドキドキしてしまいました。野菜から染み出た自然の味わいがぎゅっと濃縮され、優しくジューシーで奥深い甘みがあります。単純に、ゆで卵に乗せてパクッといっても合うように思いました。

オムレツにかけてみました。(パセリは後から自分でかけたものです)。

オムレツにかけてみました。(パセリは後から自分でかけたものです)。

そしてパスタに使うのもおすすめだそう。ソース自体の味がしっかり作られているので、実は他になんにも足さなくても、このままパスタソースにできそうな味です。炒めたひき肉を入れればミートソースに、ナスやキノコと一緒に和えても良さそう。唐辛子を加えれば大人の味になります。その他、ソースを使った様々なレシピは、太陽の里HPでも紹介されています。

さて、このパッケージデザインやレシピ監修を手がけたのは、NPO法人「くらしアトリエ」。主婦でありお母さんでもある、代表理事の栂慈子(とがいつこ)さんと、副代表を務める今若麻希子さんを中心に、島根県雲南市を拠点として活動しています。ウェブサイト「SLOW+SLOW」で山陰の情報発信を行ったり、地元の作り手を集めた朝市などのイベントを開催する等、女性ならではの視点で、山陰の魅力を伝えています。トマトのミックスソースは、彼女らも以前から大好きだったそうです。
「とてもおいしい商品で以前からファンでもあったので、お仕事のご依頼をうけてとてもうれしかったと同時に、「売れる」ものを作らなければいけないという責任も強く感じました。自分たち自身が商品の味に絶対の自信を持っていたので、揺らぐことなくパッケージデザインに集中できたと思います。やはり最後は『中身』が一番大切なんだと実感しました。手土産として仕事先に持って行くときなど、相手の方に『これ知ってますよ、おいしいですよね』と言っていただくことがあり、自分が商品の中身まで作ったように嬉しい気持ちになります」。

パッケージをデザインする際にこだわった点も伺ってみました。
「キッチンに置いてもかわいく、インテリアの邪魔をしないデザインを心掛けましたが、同時に、従来からこの商品を買ってくださっている方にも引き続き購入頂けるよう、幅広い年代の方に受け入れられるものを、ということも考えました。また、以前はケチャップという名称だったのですが、今回は名称を『ソース』に変えたため、『ケチャップ』としても想像しやすいパッケージにすることに心を配りました。実際に作ったお料理の写真をパッケージに載せることで、召し上がり方をイメージしやすくすることができたのではないかと思います。伝えたいことはたくさんあるのですが、その中でより大切なものを絞り込み、ラベルの中に落とし込む作業に時間をかけました。」

この瓶がキッチンに置いてあると、なんともほのぼのとした気分になります。レトロな水玉模様を眺めるたび、じんわりと愛おしさを感じます。テーブルに置いても楽しいし、パーティーやピクニックに持っていってもいいかもしれません。手に取るたびに、みんなを明るく元気な気持ちにさせてくれそうなソースです。


●販売先
・グッディー 北部店(島根県出雲市大津町)、斐川店(島根県簸川郡斐川町)
・ホック 塩冶店(島根県出雲市塩冶町)
または、
・太陽の里 http://www.taiyounosato.or.jp/
へお問い合わせ下さい。
※現在は島根県内のみでしか扱っていないそうです。また、今年はトマトが不作のため、新規取り扱いがやや難しいとのこと。商品の数量も限られていますので、品切れの場合はご了承下さい。

●デザイン、レシピ制作等
SLOW+SLOW
http://www.slow-slow.com


★雑貨FOOD:過去記事
・イタリア・トリノのジャンドゥイオッティ
http://allabout.co.jp/gm/gc/187973/
・バスクの唐辛子、エスペレット
http://allabout.co.jp/gm/gc/185147/
・ベルナデッテ・デ・ラベルネッテのコンフィチュール
http://allabout.co.jp/gm/gc/178577/
・ラ・ベル・イロワーズの缶詰
http://allabout.co.jp/gm/gc/44947/


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