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ベルナデッテ・デ・ラベルネッテのコンフィチュール

マダガスカルの感動的に美味しいコンフィチュール!フランス人の看護師だった女性が、家に代々伝わる伝統のレシピを元に、マダガスカルの天然のフルーツやスパイスをたっぷり使い、全て手作りで作っています。

江澤 香織

執筆者:江澤 香織

雑貨ガイド

昨年の秋、パリで毎年行われるチョコレートの祭典、「サロン・デュ・ショコラ」に行って参りました。めくるめくようなチョコレートの洪水。有名ブランドのチョコレートがずらりと並び、技巧を凝らしたチョコレート細工の宮殿に、豪華なチョコレートドレスのショー。うっとりきらびやかなチョコレートの宴がこれでもかと繰り広げられる会場の一角に、カカオ生産者コーナーがありました。アフリカのサントメ島やマダガスカルからやってきた製品が並んでいるのですが、ここだけは、おっとりほのぼのとした雰囲気。赤や黄色のカラフルなカカオの実がごろんごろんとあちこちに転がり、ラフィアを編んだ素朴なマットやカゴの上に、ショコラやバニラビーンズ、様々なオイルが並べられています。そばには手作り風のひょうきんな動物のヌイグルミがちょこんと座っていたり。のんびり南国ムードを思わせるディスプレイに、ほっと和まされました。
ベルナデッテ・デ・ラベルネッテのコンフィチュール

ベルナデッテ・デ・ラベルネッテのコンフィチュール


ベルナデッテ・デ・ラベルネッテは、マダガスカルで手作りされているコンフィチュール。2009年にパリのサロン・デュ・ショコラにも出展していて、特別賞(Prix Special)を受賞しています。ひとくち食べてみて、そのふくよかで瑞々しい味わいにびっくり。素材のうまみを最大限に引き出した、熟れたフルーツそのもののほとばしるような味。南国の果樹園からふわっと風がそよいできたような、爽やかな錯覚を引き起こします。こんなに強烈な印象を残すコンフィチュールは、そうめったにありません。普通何かにつけたり混ぜたり、付属的な立場のコンフィチュールですが、このままスプーンですくって食べつくしてしまいそうな衝動に駆られました。

マダガスカルは多様な気候であることから、フルーツやスパイスが豊富で、種類もたくさん。さらに、バニラ、カカオは香り高く高品質のものが収穫できることで有名です。アフリカの端っこにある遠い島・・・というぼんやりした印象だったマダガスカルに対して、このコンフィチュールを口にしたとたん、一気に興味が湧き、深い親しみを感じました。

フランスで25年間看護師を務めたというブリジッド・ビヤーディさんが、退職後マダガスカルへ移住し、新鮮な地元のフルーツを使って全て手作りしています。1回に作れる量はわずか1~3kg。銅鍋を使ってじっくり丁寧に煮詰めます。ブリジッドさんは、デ・ラベルネッテ家という貴族の家系に生まれ、家に代々伝わるレシピを伝承しつつ、最良の味を求めて、素材選びから製品作りまで、徹底的なこだわりと職人の技術を持って作り上げています。看護師だったという経歴から、アトリエはいつもピカピカ。衛生管理にもきちんと気を配っています。日本で行われた見本市では、ご本人も来日されていましたが、明るく元気はつらつとした、笑顔のチャーミングな女性でした。

写真でご紹介しているものは、左から、
「マンゴ&マダガスカルバニラ」
「ホオズキ」
「チョコレートペーストノワール」
「タンジェリンオレンジ、ラム&ハニー」
「グリーンレモン」
の5種類。

「マンゴ&マダガスカルバニラ」は、濃厚で香り高いマダガスカル産のバニラをまるまる一本使ったコンフィチュール。そしてマンゴーもごろごろ入ってます!パンやデザート、ヨーグルトなど、多様に使えます。

ちょっと珍しい「ホオズキ」は、マダガスカルではポクポクと呼ばれて親しまれているもの。フランスでもケーキに使われることがあります。フォアグラや鴨料理のソースとしても合うんだとか。ちょっと試してみたくなりますね。

「チョコレートペーストノワール」はブリジッドさん渾身の力作。滑らかで口溶けよい完璧なチョコレートを目指して、何度も試行錯誤を重ねてできた、本人も大満足の1品だそうです。マダガスカル産のカカオは、程よい酸味を持った華やかな味わい。甘さ控えめで、カカオの風味をしっかりと感じます。

「タンジェリンオレンジ、ラム&ハニー」は日本人に特に人気の高い商品のひとつだそう。柑橘の優しくジューシーな甘みが口いっぱいに広がり、驚くほど豊潤な味わい。あまりの美味しさに延々食べ続けてしまいそうになります。

新商品の「グリーンレモン」。英語ではライムですが、マダガスカル産のものはひと味違う!南国のもぎたて果実を思わせる、フレッシュな爽やかさ。ジャムとしてだけではなく、カルパッチョに添えたり、ヨーグルトやドリンクなどでも美味しくいただけるそうです。甘みはありますが、確かにお魚にも合いそう。正直そのまま食べても美味しいです。

味もさることながら、雑貨感覚の瓶もおしゃれです。ラフィアを編んだ素朴なキャップが、麦藁帽子をかぶっているようでかわいい。ラベルデザインもさりげなく品があり、フランス人ならではの小粋なセンスが端々に感じられます。プレゼントにもぴったりですが、自分で食べたら止められなくて、人にあげるどころじゃなくなってしまうかもしれません。


※日本での購入先
Smile@Table
http://www.s-at-t.com/

ベルナデッテ・デ・ラベルネッテ(フランス語)
http://www.bdelmada.com/
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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