/インフルエンザ治療薬…タミフル・リレンザ・イナビル

お薬の基礎知識part12 インフルエンザについて(2ページ目)

インフルエンザについて、知っておきたい情報をご紹介します。予防・治療など、これを見れば、インフルエンザのことが今まで以上に理解できると思います。

三上 彰貴子

執筆者:三上 彰貴子

薬剤師 / 薬ガイド

日常的な予防について

インフルエンザを日常的に予防するのには、次のことが重要です。

1.うがいと手洗いをする
うがいはのどの乾燥を防いで湿らすという意味でこまめに行いましょう。のどが渇いたら頻繁に水分を取り、のどの乾燥を予防しましょう。また、手洗いは手についている菌を洗い流すという意味で、手首の方まで洗いましょう。(洋服もはたいて菌を落とすと良いという見解もあります)

2.適度な温度と、湿度を保つ
のどの乾燥が良くないことも関連しますが、ウイルスは乾燥と低温を好みます。冬は暖房器具が欠かせませんが、同時に湿度が低くなります。一緒に加湿器をつけたり、ストーブの上に水を入れたやかんを乗せるなど、乾燥対策をするようにしましょう。

3.予防目的でマスクをつける
この時期、年末年始はデパート・市場・初詣など人ごみに遭遇する機会が多くなります。人ごみにいると、どうしてもウイルス等に接触する確率が高くなってしまいます。人ごみに出かけるのを避けられない場合は、予防目的でマスクをしておきましょう。マスクは、ウイルスなどの病原体を吸い込む予防になるだけではなく、マスクをすることでのどの乾燥も抑えられます。そして、鼻も温かくなりますよ。

4.栄養と体力を備える
やはり、体力をつけて免疫力を高めることが重要です。年末年始は何かと忙しい時期ですが、栄養と十分な休息をとるように心がけましょう。疲れると甘いものをとりたくなりますが、糖分の取りすぎは、糖分を代謝するのにビタミンB2などが必要です。ビタミンB2が不足すると細胞の再生・成長のトラブル(お肌、口内炎、爪、髪など)が起こることがありますので、注意!

薬での予防について

前回の記事でご紹介したタミフルやリレンザなどのインフルエンザ治療薬で予防することができます(入手は医療機関にご相談の上、自費診療になります)。

他には予防接種があります。インフルエンザが流行する前の10月下旬から12月中旬ぐらいまでに行うことが望ましい(インフルエンザ予防接種ガイドラインより)です。ワクチンの効果は、接種後2週間ぐらいから5ヶ月程度といわれていて、2回打つ場合は、1回目と2回目の間を1週間から4週間空ける必要があります(4週間以上経っても1回目の効果があるといわれています)。そのため、効果が出て欲しい時期を逆算して注射を打つ時期を決めましょう(2回目が12月中旬になるように など)。

1回接種または2回接種の必要性は、年齢が目安となります。13歳以下は2回(液量は年齢によって異なります)、13歳以上は1回または2回となります。医師が診察の上、注射回数と液量を決めますので、医師の指示に従ってください。

価格については、自費診療(全額自己負担)になるので、1回2,500円~5,000円と医療機関によって差があります。また、医療機関によっては、実施していないところもありますので、事前に予防接種ができるか、またいくらぐらいかかるかなど問い合わせてみると良いと思います。なお、薬を事前に服用、注射しても必ずしも予防効果があるわけではないことをご理解いただき、また医師と相談し副作用なども検討した上で薬での予防の必要性を判断してください。

私も何度もかかったことがあります……。インフルエンザは本当に辛いですね……。可能な限り予防に励んで、今年はかからないようにしたい!もしかかってしまったら、すぐに家での休養を取ってくださいね。

*ネット上での診断・相談は診察ができないことから行えません。この記事は実際の薬局での会話をもとに構成したものです。相談が必要な方は、医師や薬剤師に実際にお聞きください。
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【参考リンク先】
インフルエンザ様疾患迅速把握システム>国立感染症研究所 感染症情報センター
インフルエンザQ&A>日本医師会
インフルエンザ情報サービス>中外製薬(企画)朝日エル(製作)
インフルエンザ予防接種について>筑波記念病院
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