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しつけ教室・ドッグトレーナーの選び方(2ページ目)

犬のしつけのプロ。それがドッグトレーナーや訓練士さん達。しつけについて学びたい、日頃の悩みを相談してみたい。そんな時には強い味方になってくれます。さぁ、どうやって探しましょうか?

大塚 良重

執筆者:大塚 良重

犬ガイド


しつけ教室、ドッグトレーナー選びのポイント

アジリティーを楽しむ
アジリティーなど、将来的にやってみたいものがあるなら、それに強いトレーナーやスクールを選ぶのもいいだろう。
一概には言えませんが、訓練士と呼ばれる人達は一般的なしつけはもちろんのこと、アジリティーなどのスポーツや訓練競技会、警察犬、災害救助犬など、より専門的なトレーニングにも長けている人と言っていいでしょう。一方、トレーナー、インストラクターというと、ごく普通の家庭犬としての生活に必要なしつけに重きを置いた人といった感じです。どちらにしても知識と経験、そして犬への愛情が必要な職業です。

しつけを習う場所(方法)としてもスクールや訓練所に出向いて習う、ペットショップやカルチャースクールなどで行われるしつけ教室に参加する、出張トレーニングを依頼する、などがありますので、自分の希望や環境に合ったトレーナーやスタイルを選ぶのがいいと思います。

しつけ教室やトレーナーを選ぶ際のポイントをいくつかあげてみましょう。

  1. できれば犬を迎える前にしつけ教室やトレーナーについてある程度の情報を仕入れておく。実際に犬と暮らしている飼い主さん達からの口コミ情報は有用。
     
  2. 自分が何を望んでいるのかを考える。子犬の社会化を重視したいのか、アジリティーなどのスポーツや各種競技会などにも挑戦してみたいのか、困った癖について相談したいのかなど。トレーナーによっては得意分野がある。アジリティーの得意なトレーナーであればスポーツドッグとしてのフィジカル、またはメンタル面のケアなど教えてもらえることもある。
     
  3. できれば何人(何ヶ所)かにコンタクトをとり、トレーニングに対する考え方など話を聞いてみる。現在ではイギリス式、オーストラリア式などその独自性を主張するトレーナーやスクールも増えており、少しずつ考え方やトレーニング方法に違いがあるので、どういう考え方をもとに、どんなトレーニング方法を使っているのかなど、よく話を聞いて自分が納得できる人を選ぶ。
     
  4. 人柄は大切。犬に対する態度や、人に対する応対の仕方などもチェック。
     
  5. なるべくトレーニングの様子を見学させてもらう。スクールの場合は衛生管理はどうかなどもチェックを。
     
  6. トレーナーの資格について。発行している団体などについても少し情報を得てみる。団体の考え方や主張していることから、そのトレーナーの考え方、トレーニング方法などがちらりと見えてくることもあり。
     
  7. 知識と経験が豊富で、犬への愛情がたっぷりな人を選ぶ。知識からだけでは得られないのが経験。犬種の数が多く、個性も豊かな犬達。経験があってこそ対処できるものもたくさんある。
     
  8. 理論に偏りすぎていないこと。頭でっかちでは犬も自分も窮屈。理論もテクニックもバランスがとれているのが望ましい。
     
  9. 費用が明確で、あまりに高額過ぎないこと。
     
  10. スクール形式の場合でも、その場で聞きたいこと、教えて欲しいことがあるもの。ある程度、マン・ツー・マンの時間が確保できる内容が望ましい。
     
  11. 動物取扱業の登録がきちんとなされていること。


その他のワンポイント

最後に、以下のようなこともポイントになります。

  1. 特性や気質から、犬種によっては扱い慣れていないと手を焼くこともままある。自分の子と同じ犬種を数多く扱っているトレーナーであるとよりよい。
     
  2. 信頼できるトレーナーが見つかったら、なるべく同じ人(もしくはスクール)で通したほうが妙な癖がつきにくい。考え方やトレーニング方法がそれぞれ違うのに、トレーニングがうまくいかないからところころトレーナーを替えることによって犬に妙な癖がついたり、問題行動などを抱えていた場合には直るどころか、余計ひどくなってしまうとケースもある。
     
  3. しつけ以前に、社会化がうまくできているかどうかがしつけにも左右する。社会化についてもしっかり考えているトレーナーやスクールを選ぶ。


毎年各地で行われている訓練競技会や犬イベントでのしつけ教室などは、数多くのトレーナーに会える場所でもあります。見学がてら、そうしたところに足を運んでみるのもいいのではないでしょうか。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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