雑貨/ハンドクラフト・工芸

陶芸の町・益子めぐり

東京からも気軽に行ける陶芸の町・益子。益子の陶芸は江戸時代から始まり、どちらかというと日々の日用品が多いそう。というわけで、日常的に使え、かつセンスの良いお店をご紹介したいと思います。

江澤 香織

執筆者:江澤 香織

雑貨ガイド

最近始めた陶芸は、昔からいつかやってみたいな、と思っていたことのひとつ。粘土をこねこねしていると、小さい頃公園の砂場でやったドロ遊びのように、いつのまにか夢中になっている。でもいつもゆっくりのんびり作るせいか、未完成品ばかりで、色づけ中、削り中等中途半端な状態ばかり。それでも、町でステキな陶器を見つけると、今度はあーいうのが作ってみたいなーと、夢は広がっていくのであります。

栃木県・益子は東京から車だったら2時間くらいの気軽に行ける陶芸の町。朝から高速を飛ばして、ちょうどお昼くらいには益子へ到着します。お腹を減らした私たちは、まず前から目を付けていたカフェでお昼ごはんに。「STARNET」というところです。益子の町外れ、大きな池のある公園の前にぽつんと佇む、その風情がすでに期待感を高めてくれる!大きくて古びた木の扉を開けると、いきなりカゴいっぱいに野菜が・・・。全て栃木で取れた野菜を販売しているんだそう。入って左側がギャラリー風のショップ、右側がカフェになっています。大きくて使い込んだ感じの木のテーブルは、適度なぼこぼこ具合がよい手触り。昔どこかで見たようなストーブの上に、何気なくアンティーク風のやかんが置かれていたり、オブジェのようなシュールな陶の人形の頭にろうそくが灯っていたり。サーブされたお皿やカップも益子の手作り陶芸品だそうですが、何の飾りもないモダンでシンプルなデザイン。もちろん食べ物も自然素材をふんだんに使っていて、来て早々あまりの居心地よさに、もうここだけで帰ってもいいかも、と思ってしまったほど。奥のショップでは、カフェで使われていた陶器やカトラリーはもちろん、洋服やろうそくなども売られていました。日々を気持ちよく過ごせそうな、すっきりしたデザインのものばかりです。

後ろ髪引かれる思いでお店を出た後、町中をうろつく。とにかく陶器の店の数は半端じゃなく多いので、とても一日では観きれません。次回は泊り込み!と心に決めて、一番駅寄りにある「陶庫」という店へ。ここはギャラリーにもなっているせいか作家ものが多く、そのわりには手頃なお値段。クレヨンのような素朴なタッチのデザインが妙に魅かれる陶器があったのですが、いつか作るんだから、と頭に無理やり記憶して、今回は買うのはがまん。他には売ってない、独特なオリジナルものが多かったです。

その後散々ぶらついて、へとへとになった私たちが最後のとどめにお茶したカフェ「土空間」。夕暮れのぼーっとした薄明かりの中で懐かしくも幻想的な気分を味わえる、不思議なインテリアでした。ここもショップを兼ねていて、カフェで使用されているものが買えるのですが、人の手が感じられるとても口当たりのよいものでした。

益子で出会った陶器達を思い出して、創作にいそしんでいるつもりですが、夢ばかりが広がりっぱなしで収集がつかなくなっていく今日この頃。まだまだ日本には魅力的な陶芸の町がたくさんありますものね。次はあそこへ、と新たなる旅計画をもくろんでおります。

益子めぐりに便利なHP:益子であいまSHOW 
http://www.tochinavi.net/contents/as/ma/index.html
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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