古いビルの一角に佇むセレクトショップ(2ページ目)

繊細な気泡が詰まった琉球ガラス

手作りの緩やかさが心地よい琉球ガラス。
商品のメインは琉球ガラス。ガラス作家・稲嶺盛吉氏の工房で作られた作品です。黒川さんが初めてこのガラスと出会ったのは、知人からの頂きものだったそうですが、見たことのない質感にすっかり魅了され、その後沖縄を訪れるたびに、個人的に少しずつ買いためていたのだそうです。 きめ細かくふんだんに気泡が入り、緩やかなカーブに温かみを感じる風合いは、この作家ならではの特長だとか。廃瓶を利用した再生ガラスのため、気泡が入ったり、独特の色合いが出るのですが、それを持ち味として生かした作品作りが人気となっています。光の当たる角度によって、微妙に色が違って見えるのも面白い。南の島で作られているからか、イタリア料理や東南アジアの料理にも、とても合うのだそう。鮮やかな色彩の野菜を並べたら、なんだかおいしそうです。 東京ではまだあまり見かけず、自分自身が愛用している器をもっと知ってもらいたいと、真っ先に商品にすることを決めました。

さらに、空間デザイナーで古材家具アーティスト・木村二郎氏がデザインした家具もあります。 古材を絶妙に組み合わせ、モダンなフォルムに仕上げたオリジナル作品は、 ひとつひとつ違った表情があり、デザインと機能性を兼ね備えています。 使い込むことによって、持ち主がさらに味わいを深めていくことができます。

この二つの商品をメインに、流行には左右されず、 自分のフィルターを通した「いい」と思うものを見つけたら、 今後も少しずつ増やしていきたいそう。 お店を開いたことによって出会いが広がり、 今までだったら見つけることができなかった、未知の世界が開けてきたのが楽しい、 と黒川さんは語っていました。



上左：木村二郎氏デザインの古材家具。
上右：触っても熱くならないという船舶用のランプ。日本製。
下左：京橋の老舗箒店から発注しているほうきは一生もの。
下右：同じくちりとり。福を掻き寄せる、という意味があるとか。


maruse（マルセ）
東京都渋谷区猿楽町2-12 相野谷ビル205
tel 03-3461-7330
12:00～20:00 月曜定休（祝祭日の場合翌日）
http://www.shopmaruse.com/

アンティークビーズ展

ギャラリースペースで行われる展示のお知らせです。 美術館級の珍しいビーズが集まるそうで、観るだけでも価値のありそうな展示です。

7月11日（火）～7月30日（日）
月曜定休（祝祭日の場合翌日）

古来より災害から身を守るという言い伝えもあるアンティークビーズ。 1994年中華航空機墜落事故において生存者の２人が 共にジービーズ（アンティークビーズ）を身につけていた事から 各国のセレブの間でブレイクした経緯もあります。 今回の展示会では、バイヤー自らタイはもとより アジア諸国で直接買い付けできたものが中心となります。 一般的に大量に流通しているユーズドビーズとは一線を画す リアルアンティークビーズの美しさとパワーを 見て、触れて、感じていただきます様ご来店お待ちしています。 今回は素材の提供に重点をおいておりますが、 エスニックという枠にとらわれずその他の美しい素材との組み合わせによる モダンなデザインのアクセサリー提案も進めております。