雑貨/生活雑貨・デザイン雑貨

西と東、古と未来をつなぐ店 燕子花(2ページ目)

目黒川沿いの静かな小道にふと現れるアート空間。日本の伝統工芸からオランダのデザイナー作品まで、古今東西が違和感なく並んでいます。

江澤 香織

執筆者:江澤 香織

雑貨ガイド

オランダ、日本を中心に、世界から集めた美しいもの

Hella Jongerius、Jurgen Beyなどオランダデザイナーの陶器。
それぞれの作品エピソードはお店で聞いてみて。
「アーティストがどんな思いで作品を作ったのか、きちんと伝えること」がこの店の役割だとか。 店内にある商品には全て、アーティスト名や工程など、作品に関するプロフィールが記されています。 もののひとつひとつに興味深いストーリーが! 作品が生まれるまでの背景を知ることで、ものに対する愛情も一層深まります。 インテリアに造詣の深い、店長始めスタッフとコミュニケーションすることも、 このお店を訪れるお楽しみのひとつ。わからないことは気軽に聞いてみましょう。

店内にあるものは、オランダをはじめ、世界各国から集められた芸術性の高いもの。 その中には、日本の伝統工芸である、江戸切子や寄木細工、和傘、江戸結桶なども並びます。 一見新しく見えるデザインの根底には、その国の歴史や文化をきちんと理解しリスペクトした、 伝統的技法が受け継がれています。古と未来をつなげることも、このお店のコンセプトのひとつ。 職人とデザイナーのコラボレーションによる新しい化学反応が、 技術を守りつつアートを進化させているようです。 さらに、置いてあるものは、実際に普段の暮らしの中で使えるものばかり。 アートを日常生活の一部として体感することができるのです。

琉球ガラス ランプ
ランチョンマット スプーン
おひつ 椅子
上左:ヨーロッパ製に見えるが、実は琉球ガラス(よなはらみよ作)。リネンはラトビア製
上右:日本人女性2人組・On Za Line作のランプ。ふんわり生クリームみたいな質感
中左:タペストリーをコラージュして作ったランチョンマットはフランス・Fredelique Morrelの作品
中右:17世紀のレース模様を写した、ポップでロマンティックなスプーン。オランダ・Uli作
下左:江戸結桶。樹齢200年~300年の厳選された天然さわら材を使用
下右:Hella Jongeriusがアフリカ、ウガンダの古いチェアにインスパイアされた作品


燕子花
東京都目黒区青葉台1-13-11
tel 03-3770-3400
11:00~20:00 火曜定休
http://www.kakitsubataweb.com/




様々なアーティストの展示スペース「別館」もオープン


歩いてすぐ近くに別館がオープンしました。オランダから運んできたという、重厚な古い扉を開けると、 天井がすこんと高く、気持ちのいいスペース。 ここでは、店舗で扱うアーティストの中からクローズアップした作品展を開催したり、 新たなアーティストの発掘と交流の場所となったり、ギャラリーとして活用していく予定とのこと。 現在は荒井修氏の扇展「あふぎ」が開催されています。(8月20日まで)。

燕子花 別館
東京都目黒区青葉台2-16-7
tel 03-3770-3401
13:00~20:00 水~日オープン


陶器 陶器
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別館 別館
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