鍋

スタイリッシュでぬくもりのある土鍋。
(写真、以下全て撮影:春日充)


東海地方は焼き物のメッカ。 美濃、瀬戸、常滑、信楽など、陶磁器にそれほど詳しくなくても、 一度は耳にした事のある有名な産地が続きます。 三重県の焼き物では、「伊賀焼」が有名。 その三重県四日市市に「萬古焼(ばんこやき)」 という焼き物があるのをご存知ですか? あまり知られていないかもしれませんが、 四日市市の地場産業でもあります。 耐熱性に優れていることが特長で、土鍋は代表的な商品。 実は耐熱製品のシェアでは全国一なんだそうです。 その萬古焼を手掛ける地元メーカー4社が集まり、 独自のオリジナリティを発揮したブランド「4th-market」を立ち上げました。 すっきりと洗練されたフォルムに、 人の手のぬくもりを感じさせる質感、 程よい緊張感とさり気ない温かみがバランスよく 溶け合っています。

毎日を気持ちよく過す器

制作の現場
量産品なのに、手作りの気配を感じさせる商品。
このプロジェクトをメーカー4社と共にプロデュースしているのは、 Hence designの春日さん。元々グラフィックやプロダクトデザインなど様々な業種に携わっていました。

「確かな技術を持ちながらも、売り方に悩む現場スタッフ の声を多く聞いて、何かしたいと思っていました。 陶磁器は日々の暮らしに欠かせない道具です。 ファッションのように、もっと様々なテイストや価格帯で、 きちんと価値を認められるブランドがあってもいいのではないかと思いました。 高級品ばかりではなく、例えば北欧デザインの器など、リーズナブルだけれど ブランドとして確立され、日常に使えるのにカッコイイ。 そういう方向性の陶磁器って、日本にはまだあまりないんじゃないかと思ったんです。 だったら自分たちが作りたいと思いました」。

制作風景
いつもの工程にひと手間加えて、完成度を高める


4th-marketの器は、料理のイメージがふわりと浮かんでくる器です。 器に似合う料理を作り、HPにも掲載。独創的なレシピも一緒に載っています。
「料理のレシピは素人なので、そんなに自慢できるものでも ないんですけど(笑)。料理あっての器なので、食卓の風景を感じられるような、 親近感を持たせたかったんです。料理が乗ると、具体的な使い勝手も 想像しやすいですし」。
どれも匂いまで伝わってきそうなほど美味しそう。 真似して作ってみたくなります。 眺めているだけで気持ちがワクワクしてくるカタログ。器を買うまでのプロセス も楽しんでもらいたい、という思いが込められています。


「現場の空気」を体感できる展示会

カップ
perna(ペルナ)というシリーズ。独特の質感。
現在直営の店舗はなく、商品はオンラインショップの他、ショップに卸したり、ギャラリーなどで展示販売を行っています。 4月中旬には、4th-marketオリジナルテーブルウェアの展示会 +エキシビジョン「現場の空気」展を開催。展示のときは、 なるべく料理とコラボレーションして、使い心地をきちんと 伝えたいと思っているそう。 今回は、さらにもの作りの現場を感じてもらえるよう、 ちょっと趣向を凝らした展示を行うそうです。


「現場の空気」展
2008年4月16日(水)~4月20日(日)

物が生まれる現場には、経過した時が刻んだ特別な空気が流れています。 今回の展示イベントでは4th-marketのオリジナルプロダクトの展示販売に加え、 道具や素材をレイアウトした空間と、現場風景の写真などで、陶器の生まれる現場の 空気感を感じて頂きます。

フード
会期中のコラボレーション企画として、階下のカフェmetsaの 村川さん提案による、4th-marketのアイテムからイメージした お菓子とお茶の限定メニューが加わります。

menu
ヨーグルトとホワイトチョコのケーキセット。 ヨーグルトの爽やかな酸味に、ホワイトチョコのミルキーな 甘さを加えました。春らしいさっぱりとしたデザートを お楽しみ下さい。


開催場所: gallery TAiGA
愛知県名古屋市千種区東山通5-19カメダビル2階B号
tel 052-781-7276
http://www.taiga-p.com/
open: 12:00~19:00  最終日 ~18:00



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