雑貨/ハンドクラフト・工芸

フィールド オブ クラフト倉敷

大原美術館や江戸時代の古い町並みが残る倉敷・美観地区。そこからすぐの広場で開催される、春のクラフトフェアのご紹介です。

江澤 香織

執筆者:江澤 香織

雑貨ガイド

今年で第4回目になる、倉敷のクラフトイベント 「フィールド オブ クラフト倉敷」が開催されます。 全国から集まったクラフト作家は総勢77名。 陶芸、ガラス、木工、金属など、様々なジャンルの作り手が 作品を展示・販売し、作り手自身との交流も楽しめるイベントです。

掌から生まれるかたち

スプーン

倉敷には多くの美術館がありますが、中でも代表的なところといえば大原美術館。 観光スポットとしても欠かせない場所です。 その美術館を設立した倉敷紡績(現在のクラボウ)の大原孫三郎氏は、 積極的に芸術・文化の支援に取り組んでいました。 さらに、その長男・總一郎氏は、大原美術館に分館、工芸・東洋館を設立し、倉敷考古館や倉敷民藝館の設立にも力を注いだといわれています。 そういった歴史から、倉敷の街には、芸術・文化が日常に根付いており、 工芸や手作りに対しても懐が深く、温かい眼差しがあるように感じます。 地元の工芸品には倉敷ガラスをはじめ、備中和紙、倉敷緞通など、 日常使いできる素朴で実用的なものが多く、暮らしの中で人々に愛されています。 お土産としても人気の高い品々が数多く見つかります。

「フィールド オブ クラフト倉敷」は、どこからも支援・助成を受けることなく、 純粋にクラフトが好きだという、 ボランティアの実行委員によって運営されています。 また、出展する作り手は公募ではなく、実行委員が様々な人とのつながりの中から、 「この方にはぜひ参加してもらいたい」と思う作り手と丁寧なコミュニケーションを取り、 お互いの信頼の中で開催されているそうです。 他のクラフトフェアと比べると、決して広大なスペースではありませんが、 その分、ひとりひとりの作り手と向き合ってのんびり会話を楽しみながら、 じっくり落ち着いた雰囲気で作品を観ることができるようです。

かんざし
倉敷の街並み。開催地は美観地区に近いので、観光と一緒にどうぞ。


期間中はワークショップも開催され、アクセサリーや組み木、 草木染め、おもちゃなど、子供から大人まで、誰でも気楽に楽しめそうな内容のものばかりです(紙芝居もあるらしいです)。 また、パンや焼き菓子、ジェラートなど美味しいものもたくさん並ぶよう。 ゴールデンウィークの最終日、倉敷観光と一緒に、のんびりクラフトを楽しんでみませんか?


開催期間:5月9日(土)・10日(日)
10:00~17:00 雨天決行
ワークショップ:午前の部 10:00~12:00/午後の部 13:00~16:00 
会場:倉敷市芸文館前広場
(JR倉敷駅から徒歩15分。美観地区より南へ徒歩3分)
岡山県倉敷市中央1-18-1
http://www.field-of-craft.com/

[お問い合わせ]
フィールド オブ クラフト実行委員会
岡山県岡山市中区祇園941-3
TEL 086-275-2802


倉敷民芸館についての記事もあわせてご覧下さい。観光情報も載っています。


次ページでは、会場の様子をご紹介します。

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