メキシコ雑貨をオンラインショップで販売するtrensa(トレンサ)。
主宰のアンダーソン優子さんは、
「オアハカ・リンド メキシコのキュートな町
」というメキシコの町やかわいいクラフトを紹介した本の執筆者でもあります。
そんな優子さんにメキシコの魅力やお店への想いを語っていただきました。
大らかでチャーミングなメキシコ人たち
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ほのぼのとワクワクがいっぱい詰まった本
初めてのアメリカ留学は18歳。そのときのルームメイトがメキシコ人で、クラスにも
メキシコ人が多かったことから、メキシコに興味を持ったという優子さん。在学中にメキシコの大学に交換留学もしています。
その後メキシコを訪れれば訪れるほど、どんどん魅力にはまっていったそう。
社会人になってからも、時間を見つけてはメキシコを旅し、
特にオアハカの素朴で温かい先住民たちに惹かれていきました。
お家に滞在させてもらったこともあり、一層深い交流に感激したそうです。
「様々な国を旅しましたが、結局メキシコに戻ってきてしまうんです。
自分にとってはもう故郷のような安心感。帰ってきた、という感じです。
メキシコ人たちの人間臭さや、素朴でチャーミングな人柄、ちょっと昔の日本の
ような懐の深い温かさに、どんどん吸い込まれてしまうんです」。
クラフトが豊富な、美しいオアハカの町
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ぶきっちょな作りが愉快。優子さんのお気に入りグッズ。
優子さんの著書の中では、メキシコの特にオアハカ地方について、詳しく紹介されています。
タイトルにある「オアハカ・リンド」のリンドとは、スペイン語で「素敵!」という意味だとか。
オアハカはユネスコ世界遺産にも登録されている美しい町。
さらにクラフトも盛んで、織物やキャンドル、陶器、ブリキ細工など、
メキシコならではのちょっぴりひょうきんでキュートで愛嬌のある雑貨が
たくさんあるそう。
様々なものづくりの職人さんたちを訪ねた様子もリポートされています。
メキシコの思い出話を聞きながら、優子さんが見せてくれたお気に入りの
ミニチュア陶器が上の写真。どれもどこかユーモラスで伸び伸びとした風情。
右端のちょっと赤っぽい人形は、悪魔がギターを弾いている姿?!
なんともお気楽で陽気な悪魔です。
左にこちゃこちゃとあるのは、パンやマフィン、お魚、鳥、
パンを焼くための道具など。
日常の生活臭に溢れ、ややヘボい感じがなんとも味があります。
神様やマリア様グッズが多いのもメキシコらしい特徴。
優子さんは、
特に右端の天使のすっとぼけた表情がたまらなく好きだそう。
元々雑貨好きで、高校時代は雑貨屋さんでアルバイトもしていた優子さん。
メキシコの先住民族に出会い、彼らの素晴らしい技術やセンスを、
日本で広く発信していきたいと思うようになりました。
また、フェアトレードにも興味を持ち、
国際協力NGO「ピースウィンズ・ジャパン」で3年間働き、フェアトレードの仕組み
を学んだそうです。
「それ以前は他の会社で働いていましたが、どうせやるなら好きなことを
とことんやらないと、と思っていました。私にとってはメキシコに関わること以外、
何も浮かばなかったんです。
また、どうしてもフェアトレードをやってみたくて。あの頃は熱かったですね(笑)。
いつかは独立を、というのも決めていたことでした」。
次ページでは、trensaで扱っている手工芸品などをご紹介します。