土地の高低は学校名、交差点名などで読み取る!

ところで、地名には土地の高低から名づけられたものが多くあります。川、池、窪、沼、流、崎、泉、谷などと付いていれば低地、山、台、丘などとあれば高地というわけです。お金持ちとしては高い場所を意味する地名の場所を選べばいいと思うでしょう。ところが、残念ながら、このルールが当てはまらないケースも多々あります。

自由ヶ丘のおしゃれなショップ
「自由ヶ丘」という地名が、街のイメージを高め、ショップを呼び寄せ、地価アップに貢献
例えば、自由が丘。丘とあるからには、高台、と思いますよね?ところが、駅のすぐ脇に九品仏川緑道があることから分かるように、川沿いの低地なのです。自由が丘のもともとの地名は碑衾町大字衾(ひぶすまちょうおおあざふすま)。それが、昭和7年、目黒区が成立した際に自由ヶ丘となり、のち、お隣の緑が丘の一部を合わせて自由が丘に改名されたのです。駅名も同様に衾駅となるはずだったのが、当時利用者の大半を占めていた自由が丘学園にちなんで自由ヶ丘駅になったのだとか。かっこいい地名が、イメージを高め、土地の高低以上に地価を押し上げたのです。

御殿山交番
御殿山の名称は交番や小学校などに残されている
では、高台を選ぶために、古くからの地名を知ろうとしたら、どうすればいいのか?歴史書を調べるより手っ取り早いのは、小中学校名、交差点名などを見てみることです。小中学校などの名まえは、卒業生が反対するからでしょうか、意外に変更されていません。そのため、古い土地の名前が残されているのです。例えば、かつての城南5山のひとつ、御殿山は今では北品川という味も素っ気もない地名になっていますが、地元には御殿山小学校、御殿山交番が残されています。


お金持ちは今も高いところを目指す!

都心以外のタワーでも最上階は地元の有力者が購入するケースが多いとか。なんだか分かる気がしますね
さて、今どき、高いといえばタワーです。ここでもお金持ちは最上階あるいはそれより1階、2階くらい下、いずれにしても高い場所を目指します。

通常、マンションはちょうど真ん中くらいの階を基準階として上下に少しずつ価格を変える設定をします。向きや広さなど他の条件も加味し、規則正しいルールに則って価格は設定されます。

ところが、最上階とその下の何階分かには、規則なぞありません。いきなり、どーんとお高い価格設定になることもしばしばです。ずば抜けてすばらしい眺望、自分の上には誰もいないという優越感、あり得ない高値……。でも、それでも、最上階だけを買いたがる、言ってみれば最上階マニアのようなお金持ちがいらっしゃるのだとか。やはり、今も昔も高いところ。お金持ちはこうでなくてはいけません。


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