広尾ガーデンヒルズ、大川端リバーシティ……。再開発で生まれ、今も高い人気を集める街にはいくつか、共通した条件があります。これから生まれる街なら、そうした条件を備えているのは当然。さらに、これからの暮らしにふさわしい条件も備えていてほしい。では、どんな街ならいいのでしょう?

これまでの再開発エリア、人気の秘密は?

広尾ガーデンヒルズ入り口
外苑西通りから緩やかな坂を上がったところに入り口が
例として広尾ガーデンヒルズを見てみましょう。普通のマンションは分譲後、年とともに価格が下がっていくものですが、ここだけは別格。すでに分譲後20年が経っていますが、なんと、3.3m2当たりの単価は30%以上もアップしているのです。広尾の街自体のイメージすら変えたと言われる広尾ガーデンヒルズ、その特徴を挙げてみましょう。

住宅主体の再開発であること
住み心地を考えると、住宅が主体になっていることは基本です。当然ながら、敷地の利用計画が住宅中心なので、住環境は良好に保たれますし、敷地内に設置される商業施設など関連設備も住む人の使い勝手を考慮したものになります。

希少価値のある立地と規模
広尾駅から徒歩5分、敷地面積7万m2に1000戸を超える規模。最近では駅直結や駅前再開発も増えてはいますが、この立地で、この規模の開発は今でも希少。立地だけでなく、規模だけでなく、立地と規模が揃ってこその価値というわけです。

個性と存在感のある街区デザイン
広尾ガーデンヒルズ中央部
敷地中央にはサンクンガーデンに池、ショップなどが並ぶ
1982年、広尾ガーデンヒルズで最初の分譲が始まった当時は同じような四角い建物が工夫なく並ぶ、団地型の街作りが主流でした。ところが、ここでは5つの街区それぞれに個性があり、外観も異なったものになっています。加えて、地下に駐車場の多くを配することで、地上に緑や公園をふんだんに作った点も当時としては革新的。こうした工夫が、一度見たら忘れられない美しい街並みを作り、憧れの街のイメージを大きく形作っているのです。

機械と人による進んだ管理システム
まだ、今のように防犯への意識が高くない時代でした。その時代に広尾ガーデンヒルズでは各街区にはオートロック、敷地中央には集中管理センターを置いて人が管理、監視するという二重のシステムを導入しています。その結果、敷地内はいつもきれいに清められ、不審者には入りにくい雰囲気に。これからの時代であれば、人の目による監視はより重要になってくるでしょう。

設備や間取りなどの先進性
平均100m2超の専有面積、平均2400mmの天井高、ハイサッシ、ワイドスパン……。最近こそ、当たり前のように思う住宅のスペックですが、当時としてはいずれも先進的。でも、だからこそ、20年経っても古びず、価値を保ち続けているというわけです。開発計画を見る際には、これまでになかった新しい試み、工夫があるかもチェックポイントというわけです。

では、今度はこれからの再開発に求めたい条件について次ページで見ていきましょう。