どこが危ないのか
洪水ハザードマップでチェックしよう
洪水ハザードマップには浸水情報のほか、避難場所、避難経路、災害時の情報入手方法などが細かく記載されている |
これは東海豪雨並みの、1時間に最大114ミリの雨が降ったとした場合、どの地域で、どのくらいの深さまで浸水するかを示した地図で、合わせて、避難路や避難場所なども記載されています。首都圏すべての自治体が作成しているわけではありませんが、作成している自治体では公共施設などで見られるほか、無料で配布してもいます。首都圏の場合、東海豪雨を想定したものと、荒川、多摩川が氾濫した想定でのものがあり、すべて、東京都建設局の洪水ハザードマップから見ることができます。
また、東京都以外で洪水ハザードマップを整備している自治体については国土交通省関東地方整備局河川部で調べることができます。
川から遠い場所でも危険はある
土砂災害も含めて確認を
河川や調節地、浸透施設の整備など、水害対策は着実に進められてはいるが…… |
もうひとつ、豪雨がもたらす災害に土砂災害があります。首都圏に住んでいると、どこか遠い場所での災害のように思われますが、これも驚くほど身近。東京都土砂災害危険箇所マップによると、都内には土砂災害危険箇所は3700箇所以上もあるのだとか。私の住む目黒区でも、多くの人で賑わう代官山のすぐ近くにアブナイ場所がありました。
これから住まいを選ぶ場合は、こうした資料に目を通し、できるだけ危険性の低い場所を選びたいもの。現地で、周囲5分、10分の範囲の高低差を歩いて確認するのも有効です。そして、また、もし、危険性のある場所を選ばざるを得ないとしたら、それに対する備えを考えることをお忘れなく。きちんとした対策があれば、危険を回避できる可能性もあるのです。