首都圏の相場は西高東低、
その理由は?

渋谷駅前
借りたい、買いたい人の多い街の家賃、分譲価格は高く設定される
首都圏の家賃、分譲価格の相場は冬場の天気同様「西高東低」という言い方で表わされます。これは首都圏に西側、具体的に言うと新宿や渋谷などをターミナルとする各沿線のエリアの家賃、住宅価格が高く、反対の東側では安いということを意味します。実際、2007年1月から11月の新築マンション価格を見てみると、東京都区部の6,187万円を頂点に西側が高く、時計回りに東に行くに従って安くなっています。

西高東低なマンション価格

マンション価格の概念図
2007年1月~11月の新築マンションの平均価格(首都圏マンション市場予測・不動産経済研究所より)。上図は概念図であり、実際の位置関係などとは異なります

さいたま新都心
埼玉県では礼金ゼロあるいは家賃の1カ月分という賃貸物件が主流になっている
これは賃貸でも同様です。最近首都圏では賃貸を借りるときの諸費用のうち、かつて家賃2カ月分が一般的だった礼金が1カ月分、あるいはゼロと減少しています。これは借りる時の費用負担を減らすことで借りてもらいやすくする方途です。そのため、借りる人が少ない、競争力のない地域ほど安くなりますが、これも分譲価格同様、東京都、神奈川県ではゼロで済む物件は全体の20%もありませんが、埼玉県、千葉県では30%近くにまでなっています(2006年1月~6月リクルート「ForRent.jp」に登録された物件データより)。

女性に人気のある街ほど
住まいの値段は高くなる

自由が丘の街並み
自由が丘では古い、駅から距離のある物件が中心だが、それでも借りたい人は後を絶たない
さて、家賃や分譲価格が高い場所を具体的に見てみると、全国的に知られた街が多いことが分かります。大手不動産会社が運営するポータルサイトメジャー7が2007年に発表した「住んでみたい街アンケート」のトップ3は1位「自由が丘」、2位「吉祥寺」、3位「横浜」で、年によって変動はあるものの、この3つの街は常に上位を占めています。それ以降出てくる街は二子玉川、恵比寿、品川、広尾、代官山、青山、鎌倉など。女性誌でよく街特集が組まれるような街が中心です。いずれも「おしゃれ」「憧れの」「素敵な」などと形容される、清潔感のある街ともいえます。

下北沢
劇場が多く、文化的な街のイメージが強い下北沢
各種雑誌などの借りたい人向きのアンケートで見ても、住んでみたい街はほぼ重なっており、上記の街プラス単身層に人気のある下北沢、中野、国立などが入ってくる程度。そして、これらの街を地図に落としてみると、その全てが首都圏の西側地域に該当します。

次のページでは人気のある街の条件を見ていきましょう。