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フラット35Sの利用は計画的に!

当初10年間の金利が1.0%も引き下げられるとあって、今、フラット35Sが大人気。しかし、10年経過後に返済額が上がることから目をそむけてはいけません。今の返済額だけを見て「これなら返せる」は危険です。

久谷 真理子

執筆者:久谷 真理子

住宅購入のお金入門ガイド

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フラット35S(優良住宅取得支援制度)とは、フラット35の借入金利を当初10年の間、1.0%引き下げる商品です。1.0%引き下げられると、当初10年間の金利は1%台。そのため、大人気となっています。

【記事のインデックス】
今の返済額だけ見るのはNG
10年経過後にあらかじめ備える!

今の返済額だけ見るのはNG

フラット35Sは10年経過後に金利が変更される商品。参考までに、フラット35の2010年9月の金利は次のとおりです。
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上記によれば、フラット35Sを返済期間21年以上35年以下の設定で組んだ場合、当初10年間の金利は1.310%となります。20年以下なら1.120%!変動金利並みの水準にもかかわらず、この金利が10年間も保証されるわけですから、大人気となるものうなずけます。
※参考までに、金融機関のホームページで変動金利をチェックすると、1.275%や1.075%といった数字が並んでいます。

10年経過後にあらかじめ備える!

前述のとおり、10年経過後は、金利の変更に伴って返済額も上がります。例えば、3,000万円を35年間で借りた場合の返済額を見てみましょう。10年経過後は、金利が変更されるため、返済額もアップ。毎月およそ1万円の負担増となります。

しかし、返済額が上がることは、借入当初から分かっていること。今の返済額だけを見て「これなら返せる」は危険です。自分の中で、当初10年間の返済額を「当たり前」のものにすり替えず、10年経過後に備えるようにしましょう。
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参考までに、上記のケースでいえば、10年経過後に、およそ250万円の繰上げ返済(期間を変えず、返済額を軽減する方法)を行うと、毎月返済をほぼ同額に抑えることが可能です。繰上げ返済は、あくまでひとつの手段ですが、このようにして、将来の返済負担増に備えることが肝心。子どもの教育費負担が増えるなど、家計が厳しくなりそうな事情がある人はなおさらです!
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