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滞納保証システムを利用して滞納トラブルを回避しよう 連帯保証人に頼らない賃貸借契約

賃貸借契約をする場合、契約者と連帯保証人を立てるのが一般的な契約方式である。契約者の両親・兄弟・親戚で仕事をされている方が連帯保証人となっているのが主流である。

浦田 健

執筆者:浦田 健

アパート・マンション経営ガイド

連帯保証人の実情


  賃貸借契約をする場合、契約者と連帯保証人を立てるのが一般的な契約方式である。契約者の両親・兄弟・親戚で仕事をされている方が連帯保証人となっているのが主流である。
  現状、契約期間中契約者が家賃の滞納をした場合、大家さんは連帯保証人から契約者の家賃滞納分を回収する請求ができる。では、現 状の契約方法で契約者の家賃滞納が減っているかといえば、答えはNOである。
  今回は、契約時に連帯保証人に代わる滞納保証会社を立てて滞納のトラブル回避法についてお伝えしたい。

家賃滞納発生!現場ではどんな動きをしているのか?


  家賃滞納が発生した場合、大家さん・管理会社はどのような対応を行っているのだろうか?現場の動きを段階順に見てみると下記のようになる。

1 契約者本人に電話連絡をする。
2 回答が無い場合、勤務先へ連絡をする。
3 契約者の部屋に家賃滞納している内容の説明文を送付する。
4 本人とコンタクトが取れない、またはコンタクトが取れても家賃の入金

が確認取れない場合連帯保証人に連絡を入れる。
  多少順番は変わるかもしれないが、家賃滞納の対応の基本となるのはこのような流れになっている。
  では契約者または、連帯保証人と連絡が取れない場合どのようにしているか?
  契約者と連帯保証人に電話または契約者の部屋へ訪問しているのが実情である。このような泥臭い作業が大家さん・管理会社にとってどれだけの労力を費やしているだろうか。

滞納保証システムとは?


  滞納保証システムとは、契約者と大家さんが賃貸借契約をする際に滞納保証会社が契約者の連帯保証人代わりとなるシステムである。滞納保証会社は、契約期間中契約者が滞納をした場合、大家さんに対して契約者の滞納分を保証するシステムである。例えば、家賃の半月分を保証料として滞納保証会社に契約者が支払うシステムの場合、
(10万円(月の家賃)の場合、半月分で5万円を契約者が滞納保証会社に対して支払う)
この場合、契約者から毎月の家賃がちゃんと入金されているかの確認は、大家さんであるあなたがしなければならない。しかし、滞納している部屋があれば、その部屋の状況を滞納保証会社に報告するだけで滞納家賃分は滞納保証会社からあなたに支払われる。
  滞納の督促行為も滞納保証会社が直接、契約者とやり取りするため今までのような胃の痛くなるような作業の必要がなくなるのである。

滞納保証システムを取り入れる際の最初の一歩は?


  滞納保証システムを導入する際に必要なことは、空室の募集を依頼している不動産会社に契約条件として、滞納保証システムを利用することにしてもらえば導入できる。
  但し、滞納保証会社と不動産会社が提携をしていなければ導入することは出来ない。
  滞納保証会社には、クレジットカード会社であれば、オリコ・アプラスなどがある。また、独立系であれば、インターネットで「家賃滞納保証」と検索すると様々な滞納保証サービスを提供している会社が見つかるだろう。
  もし、募集を依頼している不動産会社が滞納保証会社と提携をしていなければ、提携していただくように依頼するといい。その不動産会社も営業活動をする上で滞納督促行為の余計な仕事が減ることになるから歓迎されるのではないだろうか?
  是非この機会に色々と研究してみてはいかがだろう。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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