企業年金・401k/サラリーマンの年金・退職金

3分で企業年金の破綻や減額を見分ける方法!(3ページ目)

「ウチの会社の企業年金は破綻したり、減額されない?」と思っていても、なかなかそれを確認するのは簡単ではありません。そこで、破綻や減額の可能性をチェックする方法をご紹介しましょう。10点中、4点以下は要注意?

山崎 俊輔

執筆者:山崎 俊輔

企業年金・401kガイド

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4点以下なら、減額・破綻もあるかも?

チェックそのものに厳密な判定を求めているわけではないのですが、おおむねチェックの数の多少で以下のような状況になるかと思います。皆さんの企業年金の破綻リスク・減額リスクの参考にしてください。
なお、本当に企業年金がどうしようもないときは、会社そのものも苦しいことが多いので、転職を考えてみるのもひとつの方法であることは指摘しておきます。

(チェック数が10~8)…情報開示も行われ、会社の雰囲気も良さそうですから、おそらく減額や制度の廃止はないと思います。もしかしたら401kに変更されることはあるかもしれません(特に上場企業の場合)。

(チェック数が7~5)…半分以上チェックが入れば、まずはそう心配しなくてもいいと思います。ただし、業績の悪化等が拡大すれば、経営者の判断が速いことがあります。破綻の可能性は低いと思いますが、少々の減額については覚悟しておいてもいいでしょう。

(チェック数が4~2)…少し危ない感じがします。特に後半のチェックが全滅であれば、減額ないし廃止はありえます。でももしかしたら、自分が知らないだけで、調べてみるとチェックが1~2増えるかもしれません。確認してみてもいいでしょう。

(チェック数が1~0)…かなり危ないかもしれません。会社そのものがあまり元気がなく、企業年金の積み立て不足が出たとき支えられないおそれがあります。制度の廃止や減額を覚悟しておいたほうがいいでしょう。

   ■   ■

どうでしたか? あくまで簡単チェックシートですから、厳密な判定はできませんが、会社の企業年金に対する安心につながればいいと思います。あるいは、明らかにダメな感じの状況に早く気づくヒントになれば。参考にしてください(あくまで参考でお願いします)。


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(ちなみに設問の趣旨は以下のとおりです)
1~4は、情報開示体制をたずねています。特に4は具体的な情報がなければチェックが入りません。会社が企業年金の運営状況や制度の内容、資産運用の方針や現状を公表しているところは比較的安心といえます。

5~10は会社の元気具合を聞いています。会社が元気で売り上げもあがっていれば、積立不足が少々出てもそれを補う力があるからです。逆に、会社の業績が厳しく、人員整理をしているようなところ(6、7、10にチェックが入らないなど)では、年金の減額を検討せざるを得ないかもしれません。

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