住まい方提案とは、住まい心地や使い勝手、もっというと家事の軽減や家族のコミュニケーションのあり方などにまで踏み込んだ提案のことを言います。例えば、その一つが収納計画にみられます。

家族ロッカー
玄関の側にこんな収納があると便利。写真は旭化成ホームズが提案する「家族ロッカー」。家族一人ひとりの専用のロッカーがあり、例えば子どものカバンもここにしまえばいい。家事負担の軽減を考慮したもの
ただ単に収納量が多い住まいを提案するというのは、どの営業担当者にもできること。しかし、それは単純に居住スペースを狭くすることにつながりかねません。また、家事動線と関連させることも重要になってきます。そういったことをうまく解決する提案が住まい方提案の勘所なのです。

子どもに整理整頓の習慣を身につけさせやすくする提案手法だってあります。子どもが学校から帰宅してカバンを玄関におきっぱなしで、それが主婦の皆さんの家事負担につながる――、なんてことは良くあること。それじゃあ、玄関に子どものカバンを収納できるスペースを作ればいいなんていう提案です。

新しく住まいを取得するわけですから、そこに何らかの感動、サプライズを求めたいものですよね。そうした驚きのある提案をしてくれる営業担当者に出会うのも、住まいづくりの醍醐味なのです。

表彰を受ける女性営業担当者
優秀な成績を達成し表彰を受ける女性営業担当者。彼女たちの活躍もあり子育て提案が進化した側面もある(写真はジャーブネットの表彰式)
実はここまでの話はまだ何とかなる話。営業担当者個々の資質を補うために、ハウスメーカーでは近年、設計者やインテリアコーディネーターたちがチームになってプランづくりから商談、工事、引き渡しまでを行うようになっています。

多くの関係者が、住まいづくりに関わることで、家族の多様なニーズを反映できるようにしているわけ。これもハウスメーカーの強みの一つになっています。そうした関係者の中に気の合う相手を見つけるのもいいでしょう。また、最近は女性の営業担当者の活躍も目立つようになってきて、そのおかげで子育ての提案なども充実してきましたね。

私たちにとって住まいづくりのあれこれを最も気軽に聞ける窓口、身近な存在が営業担当者です。ただ、男女の性別に関係なく、住まい方提案の習熟度合いは人それぞれ。また、ハウスメーカーレベルでみると、住まい方提案でも極端な違いはなくなってきました。

そうした状況だからこそ、人選び、営業担当者の見分け方が重要になるのです。そこで次回は、今回触れなかった(4)「自分の都合を押しつけない」について重点的に書いてみたいと思っています。

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