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仲介手数料っていくら?

部屋を借りる際に入居者が不動産会社に支払う手数料は家賃1ヶ月分というのが今までの常識でした。しかし最近は仲介手数料0.5ヵ月という広告もあります。いったいいくらが正しいのでしょう?

加藤 哲哉

執筆者:加藤 哲哉

賃貸・部屋探しガイド

昨年、賃貸業界にとってショッキングなニュースが流れました。賃貸仲介会社大手エイブルが「2001年から借主からとる手数料を半額にする」という内容です。

不動産会社に部屋探しを依頼して契約が成立したとき不動産会社に報酬を支払います。その報酬のことを仲介手数料といいます。
仲介手数料は借主が家賃の1ヶ月分を不動産会社に支払うと書いてあるサイトが多いですが、そもそも仲介手数料とは法律でどう決まっているのでしょうか?

現行の宅建業者の報酬規定は、「貸借の媒介報酬について業者が両当事者から受け取ることができる報酬の総額を家賃の1ヵ月分相当額を超えない額とし、また居住用建物の貸借においては、依頼者の一方から受領できる金額を、当該依頼者の承諾を得ている場合を除いて、半月分以下とする」とされています。

簡単に言えば「不動産会社は借主からとる手数料は家賃の半月分にしなさいよ。」ってことです。つまりエイブルのやり方は建設省推薦ってこと。

借りる側にとっては手数料が半分になるのは嬉しい限りですが、手数料売上が減少すれば賃貸仲介会社の経営状況を圧迫し、サービスの低下ということも考えられます。
また仲介手数料は安くなっていても、その他の費用が割高で、結局支払う総額は変わらないということがないように、借主は単に「手数料の安さ」だけにひかれて契約しないように気をつけたいですね。

個人的には、手数料は完全自由化されてもいいのではないかと思ってます。ホントに借主の為に大家さんと交渉してくれたり、近隣調査等をしてくれるのであれば、手数料が高くても(家賃の1ヶ月以上でも)納得できるケースはあるでしょうし、逆に借主の為にほとんど仕事をしてくれないのなら手数料は低額でないと納得感はないですよね。
手数料の意味合いを不動産会社がしてくれるサービスの対価と考えれば、単に家賃の半額とか額の安さだけでの比較はナンセンスかと思います。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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