浴室リフォームの際には補修工事の検討も重要
在来浴室を解体してみたところ、土台や柱にかなりの腐食が見受けられることもしばしば。浴室リフォームの際には、こういった状況だった場合の追加工事を検討しておくことをおすすめします。
しかしながら、表面からは見えない部分であることに加え、工事費用を安価に抑えるためにこういった補修費用を施主に伝えず、後から「追加工事」として提示したり、早く工事を終わらせようと見て見ぬふりをしてそのままシステムバスを設置してしまうというケースも見受けられます。この腐食を放置すれば、住まいそのものの耐久性・耐震性に影響をきたすということも容易に想像できると思います。
腐食状況にもよりますが、土台や柱の補修工事は5万~10万円前後でできますし、浴室の入れ替えのときぐらいしか手をつけることができない部分ですので、見積り時にはあらかじめ補修工事についても記載しておいてもらい、補修の必要がなければその分値引きしてもらうように交渉しておけば良いでしょう。工事中に立ち会って相談することができない場合には、腐食状況を撮影した写真をリフォーム後に提出してもらうようにしましょう。
追加オプション設備でより快適な浴室を作る
浴室を自分だけのシアターにしたいという方には浴室テレビがおすすめです。(画像提供:TOTO株式会社) |
特に雨でも気にすることなく浴室内に洗濯物が干せたり、寒い時期でも暖かく入浴できる「浴室暖房乾燥機」が人気です。システムバスの気密性や断熱性を有効に使えるので、リフォームの際に追加される方も非常に多いオプションアイテムです。使用する機種によっては200V電源が必要な場合もありますので、電気工事の追加についても確認しておきましょう。
また以前は超豪華という印象も強かった「浴室テレビ」も、防水技術の発達のおかげで普通のオプションアイテムになってきました。地上デジタルアンテナを接続したテレビを浴室でも楽しんだり、大好きな映画や音楽のDVDをゆったりと楽しめるため、手軽に作れるオーディオルームとしても人気なのです。
他にも浴室リフォームでこだわりが出る部分としては「浴槽」です。システムバスの標準品はFRP(プラスチック)製のものですが、人工大理石の浴槽に変更し重厚な質感の浴室を希望される方も少なくありません。
【主な追加オプションの概算取付工事費用】
■浴室暖房乾燥機 本体10万~20万円+工事費3万~7万円
■浴室テレビ 本体10万~20万円+工事費2万~4万円
■ジェット風呂 本体10万~15万円+工事費1万~3万円
■あわ風呂 本体10万円前後+工事費1万~3万円
■人工大理石浴槽 FRP浴槽との差額10万~15万円(工事費はシステムバスの設置工事に含む)
他にもたくさん追加オプション類はありますが、システムバスメーカーごとに対応できるものにある程度制約がありますので、リフォームする浴室のサイズが決まったらメーカーのショールームなどで相談の上、オプションを選定すると良いでしょう。そしてショールームで出してもらったシステムバス本体見積りをリフォーム業者に見せて打ち合わせをすれば、スムーズで間違いのない見積りを作ってもらえます。
システムバスリフォームは100万円近い、もしくはサイズ・内容によっては100~200万円超のお買い物になりますから、家族の入浴スタイルや好みに合わせ、じっくりと家族会議で内容を詰めていきましょう。意外と盛り上がってしまう家族会議を楽しく感じる方も多いのではないでしょうか。今回の記事を上手なリフォーム計画の参考にしていただければ嬉しく思います。