耐震補強は建物によってメニューが違う!

住まいの構造
地震の横揺れ、縦揺れにしっかり対応できるよう、丈夫な壁がバランスよく配置されている必要があります。(画像提供:大建工業株式会社
耐震補強にもいろいろな方法がありますが、一般的には「壁の補強」「傷んだ構造材の交換」「耐震金物の取り付け」「基礎の補強」があります。

壁の補強には「筋交い(すじかい)」と呼ばれる地震の横揺れに耐える部材を設置したり、現在の弱い壁を耐震用の壁材と置き換えるといった方法があり、建物の柱や壁の配置を考えながらバランス良く設計する必要があります。筋交いを設置する場合は、壁の室内側から施工すると、外壁をいじらずに済むので比較的安価に補強できます。

壁を補強する場合の概算費用は、壁0.5間(910mm)1箇所あたり7~10万円程度かかりますので、リフォーム業者と壁を補強する場所について良く打ち合わせをしておきましょう。
※既存壁(室内側)の解体、材料費、施工費、廃材処分費含む。なお内装は普及品のクロス仕上げを想定。

耐震金物は1個数千円~数万円程度のものまで幅多く用意されており、それぞれ取り付ける場所や用途が異なっています。特に土台と柱、基礎をしっかりと固定する、縦揺れによる構造材の引き抜けを防止する耐震金物は、1箇所当たり数万円程度の工事費用で、一般的な住宅(1F床面積100m2)であれば4~6箇所程度が目安です。

傷んだ構造材の交換や、基礎の補強については、建物の状況により大きく費用が異なってきますし、床や壁などの一部をはがしたり入れ替えたりする工事が多く含まれますので、全面リフォームなどに合わせて一緒に耐震リフォームを組み込むようにすると効率的で割安感のある計画が立てられます。

耐震リフォームの相場は50万~200万円

上記のような補強工事を実施するにあたっては、住まい全体の耐震バランスを考慮して設計することになるため、実際に我が家の耐震リフォームを実施された方の相場は、50万~200万円程度であり、平均値は120~130万円程度でした。

耐震リフォームでは耐震だけを目的にする方よりも、耐震性能向上に合わせて住まい設備の入れ替えや、グレードアップリフォームを実施する方も多いのです。やはり既存壁などを解体して、構造部補強を実施したら元に戻すだけという施工には「もったいない感」があり、現状に戻すというリフォームではなく、住まいのグレードアップのタイミングに合わせて耐震補強を実施する方が理想と言えます。

自治体に相談してみるのも一案

耐震リフォームについては、自治体によって助成金や補助金を用意していたり、耐震診断の窓口を開設しているところもありますので、地元の役所などにも問い合わせてみると良いでしょう。

いずれの耐震リフォームを計画するにしても、信頼できる業者にじっくりと調査してもらい、調査報告書と住まい手のリフォーム計画などと照らし合わせながら、低コストでも耐震効果の高いものから順番にリフォームするようにしましょう。くれぐれも慌てさせる耐震リフォーム契約には十分ご注意のほどを……。

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